ワーグナー:『ニーベルングの指環』オーケストラル・アドヴェンチャークリスチャン・ヤルヴィ&バルト海フィルハーモニッククリスチャン・ヤルヴィ指揮による、オーケストラで聴く圧巻の『指環』! 2016年にクリスチャン・ヤルヴィによって創設され、クリスチャンが音楽監督を務める「バルト海フィルハーモニック」のデビュー盤です。2008年に若手音楽家のトレーニングを目的に設立されたバルト海ユース・フィルハーモニックを母体に、デンマーク、エストニア、フィンランド、ドイツ、ラトビア、リトアニア、ノルウェー、ポーランド、ロシア、スウェーデンなどのバルト海地域の10カ国から一流のオーケストラの音楽家たちを結集して結成されたこのオーケストラは、クリスチャンの熱血指導のもと、早くも大きな評判を呼んでいます。 ワーグナーの長大な楽劇からオーケストラ曲を抜粋・編曲して演奏することは作曲者の生前からさまざまな形で行われてきましたが、近年注目を集めているのは、オランダ放送フィルの打楽器奏者ヘンク・デ・フリーヘルがオーケストラ用に編曲したもの。このオーケストラ版『指環』は、重要な音楽やライトモティーフを抜き出して約1時間強のオーケストラ曲にまとめたもので、1992年に初演され、エド・デ・ワールトによって録音されました(RCA)。また2009年にデ・ワールトがNHK響に客演した際にも取り上げられて大きな話題を巻き起こし、2007年にはネーメ・ヤルヴィ指揮ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管がシャンドス・レーベルに録音も行っています。フリーヘルは作曲者・編曲者としても知られ、ワーグナーでは『トリスタン』『マイスタージンガー』『パルジファル』でも同様のオーケストラ版を編曲しているのみならず、ドヴォルザークのピアノ曲『ボヘミアの森から』のオーケストラ用編曲や、ムソルグスキー『展覧会の絵』『死の歌と踊り』の打楽器オーケストラのための編曲も行っています。 音楽を社会的・文化的連鎖の中で捉えることが得意なクリスチャン・ヤルヴィによれば、北欧伝説を起源とするワーグナーの『指環』もバルト海文化圏と深い関わりを持つ音楽、ということになります。作品に内包するドラマティックな起伏を見事に描出するクリスチャンの鮮やかな手腕が活かされた充実のアルバムです。(輸入元情報)【収録情報】● ワーグナー/フリーヘル編:『ニーベルングの指環』オーケストラル・アドヴェンチャー 1. 前奏曲 2. ラインの黄金 3. ニーベルハイム 4. ヴァルハラ 5. ワルキューレたち 6. 魔の炎 7. 森のささやき 8. ジークフリートの英雄的行為 9. ブリュンヒルデの目覚め 10. ジークフリートとブリュンヒルデ 11. ジークフリートのラインへの旅 12. ジークフリートの死 13. 葬送行進曲 14. ブリュンヒルデの自己犠牲 バルト海フィルハーモニック クリスチャン・ヤルヴィ(指揮) 録音時期:2013年9月 録音場所:ドイツ、ウーゼドム島、ペーネミュンデ歴史技術博物館 録音方式:ステレオ(デジタル)Powered by HMV