ヴァイオリン・ファン待望の音源が発掘!クリスチャン・フェラス(1933-1982)は、1950年代に目覚しい台頭をし、1960年代にはカラヤンのお気に入りのヴァイオリニストになるほどの高い評価を得た人ですが、その後アルコール中毒に病み、活動が停滞、そして僅か49歳で亡くなってしまいました。そのため、こと日本での評価がは今一つパッとしないままで終わってしまいましたが、全盛期の素晴らしさは格別です。このCDには、1955年と1966年に彼がジュネーヴで演奏した二つの協奏曲が収録されています。それがベルクとストラヴィンスキーという近代ものですから、これは興味津々。ことにベルクでの凛とした美感はさすが!しかも伴奏は、偉大なアンセルメ!オーケストラはもちろんスイス・ロマンドです。アンセルメが結構とんがったベルクを演奏しているのに驚き。どちらも良質なモノーラルです。ベルク:ヴァイオリン協奏曲ストラヴィンスキー:ヴァイオリン協奏曲クリスチャン・フェラス(Vn)エルネスト・アンセルメ(指)スイス・ロマンド管弦楽団録音:1957年4月3日(ベルク),1966年10月5日(ストラヴィンスキー)Disc11 : Concerto for Violin2 : Concerto for Violin3 : Concerto for Violin in D major4 : Concerto for Violin in D major5 : Concerto for Violin in D major6 : Concerto for Violin in D majorPowered by HMV