まさにフランス!初の試みによるひとりの歌手によるフォーレ歌曲全集フォーレは室内楽やピアノ曲で人気がありますが、フランス歌曲のおける最も偉大な巨匠として100を超える名品を残しています。そのなかには『月の光』や『夢のあとに』のようによく知られたものもあります。 このアルバムは1984年生まれのフランスのテノール、シリル・デュボワが相方ピアニスト、トリスタン・ラエとフォーレ歌曲に挑戦したもので、ひとりの歌手による全集は初とされます。彼らはこれまでもリストやブリテンの歌曲集で優れた演奏を披露してくれましたが、何より非の打ち所のないフランス語の発音と並外れた解釈がフォーレにピッタリ。詩の雰囲気や感情、気分を自然に伝えてくれます。 フォーレの歌曲は長い生涯にわたり書かれているため、4つの作風に分けられるとされます。1860〜70年代はロマンティックで、どちらかというとセンチメンタルで暗い情感のものが支配的。1880年代は高踏派の詩人によるものが多く優美。1890年代は大胆で力強い表現が顕著。20世紀に入ってからは渋い内省性に加え、大胆な和声など時代の影響も感じられます。そのいずれをもデュボワは味わい深い表現で聴かせてくれます。(輸入元情報)【収録情報】フォーレ:歌曲全集Disc1● 五月 Op.1-2● 蝶と花 Op.1-1● 私は口づけをしたから(1862)● オランピオの悲しみ(c.1865)● 僧院の廃墟で Op.2-1● 水夫たち Op.2-2● 秋の歌 Op.5-1● 愛の夢 Op.5-2● いなくなった人 Op.5-3● あけぼの(c.1870)● 5つのヴェネツィアの歌 Op.58● 贈り物 Op.46-1● 月の光 Op.46-2● 夕べ Op.83-2● 牢獄 Op.83-1● 涙 Op.51-2● 墓地で Op.51-2● 憂鬱 Op.51-3● ばら Op.51の4● 優しい歌 Op.61(全9曲)Disc2● 水のほとりで Op.8-1● この世では! Op.8-3● 身代金 Op.8-2● シルヴィ Op.6-3● 悲しみ Op.6-2● 朝の歌 Op.6-1● 愛の歌 Op.27-1● 歌を教える仙女 Op.27-2● あけぼの Op.39-1● 捨てられた花 Op.39-2● 夢の国 Op.39-3● イスパハンのバラ Op.39-4● ネル Op.18-1● 旅人 Op.18-2● 秋 Op.18-3● 私たちの愛 Op.23-2● ゆりかご Op.23-1● 秘密 Op.23-3● いちばん楽しい道 Op.87-1● 山鳩 Op.87-2● 劇音楽『シャイロック』 Op.57より(シャンソン/マドリガル)● 九月の森で Op.85-1● 水面を漂う花 Op.85-2● 伴奏 Op.85-3● イヴの歌 Op.95(全10曲)Disc3● リディア Op.4-2● 漁師の歌 Op.4-1● アポロン賛歌 Op.63● 『町人貴族』のセレナード(1893)● ある日の詩 Op.21(全3曲)● 沈黙の贈り物 Op.92● 歌 Op.94● 閉ざされた庭 Op.106(全8曲)● 夜想曲 Op.43-2● 降誕祭 Op.43-1● 祈りながら(1890)● 平和が来た Op.114● 幻影 Op.113(全4曲)● 夢のあとに Op.7-1● 賛歌 Op.7-2● 舟歌 Op.7-3● トスカーナのセレナード Op.3-2● 独りぼっち! Op.3-1● アルペッジョ Op.76-2● 消えない香り Op.76-1● 幻想の水平線 Op.118(全4曲) シリル・デュボワ(テノール) トリスタン・ラエ(ピアノ) 録音時期:2020年7月3日、8月10-17日、2021年6月14-16日 録音場所:パリ、サル・コロンヌ() 録音方式:ステレオ(24bit 96kHzデジタル/セッション)Powered by HMV