豪華歌手陣を率いたパッパーノの傑作『三部作』が復活!プッチーニのヴェリズモ名作をセッション録音ならではの高音質で!イギリスのリンドハーストホールのエアー・スタジオでのセッション録音。サウンドトラック制作でもおなじみのこのホールは、教会を改修してレコーディング・スタジオとしたもので、『ロード・オブ・ザ・リング』、『ハリーポッター』などワイドレンジで迫力のある高音質アルバムでも知られています。パッパーノはライヴ盤が多いので、彼のダイナミックなドラマ構築を堪能できるクオリティの高いセッション・レコーディングは歓迎されるところです。【外套】1910年代のセーヌ川が舞台。船長、50歳のミケーレは、20代の若い娘ジョルジェッタを妻にしました。ジョルジェッタは、夫との共通の話題がないことや仕事に追われる毎日に不満を持っています。ある日、ジョルジェッタは、若い人夫のルイージと仲良くなり、深夜に密会しようとしますが、忍び込んできたルイージとミケーレが鉢合わせしてしまいます。激昂したミケーレはルイージを絞め殺してしまいます。ジョルジェッタが戻ってくると、ミケーレはルイージの死体を外套の中に隠します。ミケーレはジョルジェッタを優しく迎えると外套の中に包み込み、ルイージの死体に彼女の顔を押し付けて終わります。● 歌劇『外套』全曲ミケーレ:カルロ・グエルフィ(バリトン)ジョルジェッタ:マリア・グレギーナ(ソプラノ)ルイジ:ニール・シコフ(テノール)恋人たち:ロベルト・アラーニャ(テノール)恋人たち:アンジェラ・ゲオルギュー(ソプラノ)ロンドン・ヴォイシズロンドン交響楽団アントニオ・パッパーノ(指揮)録音時期:1997年7月録音場所:ロンドン、リンドハーストホール録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)【修道女アンジェリカ】1600年末のイタリアの女子修道院が舞台。貴族の娘アンジェリカは、未婚の母となったため修道院に入れられました。ある日、修道院を訪ねてきた伯母の公爵夫人から、2年前に娘が死んだことを聞かされ彼女は毒薬を飲んで自殺を図りますが、自殺の罪に気付き、聖母に詫びて救いを求めます。すると、奇蹟が起こり子供を抱いた聖母が登場。アンジェリカは安らかに息を引き取ります。『三部作』第2部となる作品。● 歌劇『修道女アンジェリカ』全曲アンジェリカ:クリスティーナ・ガイヤルド=ドマス(ソプラノ)公爵夫人:バーナデット・マンカ・ディ・ニッサ(アルト)修道院長:フェリシティ・パーマー(メゾ・ソプラノ)、他ティッフィン少年合唱団ロンドン・ヴォイシズフィルハーモニア管弦楽団アントニオ・パッパーノ(指揮)録音時期:1997年8月録音場所:ロンドン、リンドハーストホール録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)【ジャンニ・スキッキ】1299年のフィレンツェが舞台。大富豪ブォーソが遺した遺産をめぐって物語。遺産をものにしようと集まった親類たちは、遺書に全財産を修道院に寄付すると書かれているのを知り落胆。リヌッチオはジャンニ・スキッキの知恵を借りようとしますが、スキッキは他の親戚から馬鹿にされたことで協力を断ります。ですが、娘でリヌッチオの恋人のラウレッタに「助けてくれないなら私死んじゃう」と半ば脅され(このアリアが有名な「私のお父さん」です)、考え直します。スキッキはブォーゾになりすまして、公証人の前で嘘の遺書を口述することを提案。全員この計画に賛成しますが、いざ公証人を前にスキッキは「財産はすべてスキッキへ与える」と言い、見事に遺産を手にしてしまいます。『三部作』の第3部にあたる作品。● 歌劇『ジャンニ・スキッキ』全曲ジャンニ・スキッキ:ジョゼ・ヴァン・ダム(バリトン)ラウレッタ:アンジェラ・ゲオルギュー(ソプラノ)リヌッチオ:ロベルト・アラーニャ(テノール)ツィータ:フェリシティ・パーマー(メゾ・ソプラノ)、他ロンドン交響楽団アントニオ・パッパーノ(指揮)録音時期:1997年8月録音場所:ロンドン、リンドハーストホール録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)Powered by HMV