本書は公益社団法人全国経理教育協会が主催する相続税法能力検定試験の1級の試験対策用として作成したものとなります。 公表されている出題区分表にもとづき、本書では主に民法の知識のほか、相続税や贈与税に関する計算事項及び申告、納税猶予制度など、試験対策に必要な学習内容を収載しております。 ≪本書の特長≫ 1.体系的かつ効率的な学習を進めやすくするため、Chapter(章)では、1級の試験範囲の内容を中心としつつ、2級および3級の内容についても復習項目として説明を加えています。また、Section(節)では、各級の出題区分を表示し、試験対策の利便性を図りました。 2.内容説明(本文)では必要な箇所に補足する形で側注を設けており、また本文の表現だけでは理解しにくい箇所には適宜イラストによる図解を入れることで、学習内容がスムーズに理解・整理できるように工夫しております。 3.設問を解いて解説を確認することにより、本書で学習内容が身についているか直ぐに確認でき、各級の試験対策としてご利用いただけます。 ◆旧版(第2版)からの改訂について◆ 本書は第116回(2024年10月)以降の全経相続税法能力検定試験1級の試験対策として令和6年4月30日現在施行されている法令等を反映した内容となっており、大きな改訂箇所は下記の通りです。 【Chapter3】 ・生前贈与加算について旧来相続開始前3年以内の贈与財産を加算することとなっていますが、令和6年1月1日以後の贈与について相続開始前7年以内の贈与財産を加算することとなりましたので、この内容に合わせた改訂を行っています。