「ブラームスには、つくづく感嘆してしまうのだ」--大作曲家たちの“すごさ”“素晴らしさ”が楽しくわかる! すべてのクラシック音楽ファン座右の書、日本クラシック界の重鎮・池辺晋一郎の代表著作『音符たち』シリーズ(作曲家別10作+傑作集、計11作)。最終巻『大作曲家たちの音符たち』刊行にあわせ、特に人気の高いバッハ、モーツァルト、ブラームス、ベートーヴェンを新装版で一挙刊行!!「こむずかしそうな学者的解説やアナリーゼは避け、名曲の楽譜に並んだ“音符たち”の、いわば『行間』から裏側をのぞき、そこからオッと思える芽を見つけ、摘み取り、いじくりまわしてみるーーそれらを『同業者』として作曲家の立場で行う」という同シリーズのコンセプトのもと、大好きなブラームスが創り上げた名曲の名曲たるゆえんを軽妙洒脱な筆致で説き明かす。はじめに第1章ーー史上最高の旋律 ヴァイオリン・ソナタ第1番第2章ーー形式の原理の具現 ヴァイオリン・ソナタ第3番第3章ーー選択もセンスも作曲のうち ハイドン・ヴァリエーション第4章ーー雄渾と感傷の合体 弦楽六重奏曲第1番第5章ーー壮麗さの中の 交響曲第3番第6章ーーシンプルな歌ごころ ヴァイオリンとチェロのための協奏曲第7章ーー二つのラプソディ はまる理由(わけ)は?第8章ーー旋律がないなんてウソ! ヴァイオリン協奏曲第9章ーー揺れ動くかたち ホルン・トリオ第10章ーー反動の反行? 交響曲第2番第11章ーークラリネット五重奏曲 ユニークな主題の構造第12章ーー厳粛な気分で 4つの厳粛な歌第13章ーー旋律構造の微妙な魅力 交響曲第1番第14章ーー豪放磊落、大胆不敵 ピアノ協奏曲第1番第15章ーー優雅、優美、典雅に「待つ心」--ピアノ協奏曲第2番第16章ーー渋さの極み アルト・ラプソディ第17章ーー律儀な先生か、芸術家のゆとりか…… 51の練習曲第18章ーー学生歌の味わい 大学祝典序曲第19章ーー2度の暗示と具現 ピアノ五重奏曲第20章ーー意気と懊悩と ピアノ・ソナタ第1番第21章ーー独創的!かつ次の時代への指針 交響曲第4番 第22章ーーブラームスはウシロを向いていない 交響曲第4番の続き&2つのセレナード 第23章ーーここにもブラームスらしさ よく知られた歌曲を4つ 第24章ーー幸せを願う歓びの音楽 ドイツ・レクイエム