モーツァルト:ピアノ協奏曲第22番、第24番スホーンデルヴィルト、クリストフォリ・アンサンブルオランダのフォルテピアノ奏者、アルテュール・スホーンデルヴィルトによるモーツァルトのピアノ協奏曲シリーズ。従来の演奏とは一線を画した斬新なアプローチで聴かせ、音楽ファンを驚かせています。 このアルバムには、貴族や裕福な市民たちに名簿を回覧して予約を募る「予約演奏会」のために作曲された2つの協奏曲が収録されています。当時は『フィガロの結婚』の創作に集中していましたが、モーツァルトにとって大事な収入源となるコンサートであったため、作曲をする必要がありました。ピアノ協奏曲は「予約演奏会」の中心的なプログラムで、聴衆は作曲者自身の華麗なピアノ演奏に魅了されていました。 第22番は、はじめてクラリネットを用い、管楽器部隊が活躍する華やかな協奏曲。木管楽器の技巧的なパッセージが特徴的な第1楽章、初演のアンコールにもなった抒情的な第2楽章、軽快なロンドで開始され、クラリネットの甘美な旋律が印象的な中間部をもつ第3楽章とモーツァルトの新しい試みが随所にちりばめられた作品。第24番は、充実した管弦楽の大規模な編成と緊張感みなぎる傑作。大英図書館の王立音楽院が所有する自筆譜のピアノ・パートにはスケッチ風に加えられた箇所が残されていて、実際はモーツァルトが即興的に演奏されたと考えられています。スホーンデルヴィルトの緻密な研究とひらめきが、モーツァルトの豊かな即興性を存分に表現しています。 そして協奏曲2つと同時期に作曲された演奏会用アリア『どうしてあなたが忘れられよう・・・恐れることはない恋人よ』。当時ウィーンで活躍していたイギリスのソプラノ歌手ナンシー・ストーラスが帰国するにあたって開かれる演奏会のために書かれたと言われています。ストーラスは『フィガロの結婚』の初演でスザンナ役を務め、卓越した演技力と美貌でモーツァルトも大いに認めていた歌手だったようです。スペイン出身のソプラノ、ヴァネッサ・ガルシア・シモンがドラマティックな恋の物語をコケティッシュに歌います。(輸入元情報)【収録情報】モーツァルト:● ピアノ協奏曲第22番変ホ長調 K.482 (ウィーン、1785)● 演奏会用アリア『どうしてあなたが忘れられよう・・・恐れることはない恋人よ』 K.505 (ウィーン、1786)● ピアノ協奏曲第24番ハ短調 K.491 (ウィーン、1786) アルテュール・スホーンデルヴィルト(指揮、フォルテピアノ/1782年製アントン・ワルターのレプリカ) ヴァネッサ・ガルシア・シモン(ソプラノ) クリストフォリ・アンサンブル(古楽器使用) スー・イン・コアン(第1ヴァイオリン) カルロ・レポーレ(第2ヴァイオリン) ミシェル・レナール(ヴィオラ) ジャン=リュック・トンリュー(ヴィオラ) フランソワ・ミシェル(チェロ) シラールト・ケレイ(コントラバス) チャールズ・ツェブレイ(フルート) ヴィヴィアン・ベルグ(オーボエ) エリック・ドゥシー(オーボエ) マルクス・シュプリンガー(クラリネット) ベンヤミン・ライセンベルガー(クラリネット) フローラ・パダル、ゾエ・マシュー(ファゴット) ニコラス・シェドマイユ(ホルン) ジル・ランバッハ(ホルン) ジョエル・ラエンズ(トランペット) アメリ・ピアロー(トランペット) ヘンリー・モデラーク(トランペット) フィリップ・タール(ティンパニ) 録音時期:2015年 録音方式:ステレオ(デジタル)Disc11 : I. Allegro2 : II. Andante3 : III. Allegro4 : Ch'io Mi Scordi Di Te?... Non Temer, Amato Bene, K505 - Various Performers5 : I. Allegro6 : II. Larghetto7 : III. AllegrettoPowered by HMV