まるでオリジナルのオルガン曲のように壮麗。シャラー編曲のブルックナー交響曲第5番いまやブルックナーの権威として世界中から注目されるゲルト・シャラー。彼の指揮によるブルックナーの全管弦楽曲が2024年のブルックナー・イヤーに向け録音が進んでいますが、オルガニストでもあるためブルックナーのオルガン作品にも強い関心を寄せています。 2021年の交響曲第9番に続く第2弾、シャラー自身の編曲による交響曲第5番のオルガン版が登場します。シャラーによれば第5番は対位法的な書法の点でオルガン編曲に適しており、多くのパッセージはオルガンを念頭に置いて作曲されたかと思えるとしています。 ただし原曲を熟知するシャラーだけに、特定の効果をそのままオルガンへ移しかえたり、オーケストラに挑むようなことはせず、ヴィエルヌやヴィドールのオルガン交響曲のような唯一無二の世界を作り上げています。ことに終楽章の大フーガが鮮烈なオルガン曲化しているのに注目です。 速めのテンポにより、エーブラハ修道院の4段鍵盤アイゼンバルト・オルガンの壮麗な響きも心を奪われます。要注目!(輸入元情報)【収録情報】● ブルックナー/シャラー編:交響曲第5番変ロ長調 WAB105(オルガン版) ゲルト・シャラー(オルガン) 録音時期:2022年11月28-31日 録音場所:ドイツ、バイエルン州、エーブラハ修道院 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)Powered by HMV