わが国企業グループの戦略的課題を明らかにするため、その形成要因を親子間資本関係の多様性および企業の境界の視点から分析している。またグループの効率的運営に隘路となっている親子間の利害の不一致からくる子会社少数株主の保護および親会社の子会社に対する指揮権に法的拘束力をもたせることについての法的ルールにつき提言する。第1章 企業グループの現状分析第2章 企業グループの形成要因とその経済的機能第3章 企業戦略の視点からみたグループ経営第4章 持株会社をめぐる諸課題第5章 グループ経営における経営指揮とその責任第6章 少数株主保護にかかわる諸課題補 論 日本企業の反競争行為による経営非効率の分析 -独占禁止法の域外適用についての一考察ー