マーラー：交響曲第3番ダニエル・ライスキン＆ライン州立フィルハーモニー第4楽章ではエヴァ・マルシニエツが素晴らしい歌唱を披露！ショスタコーヴィチの交響曲第4番の聴きごたえある演奏で注目を集めたダニエル・ライスキンが今度はマーラーの交響曲第3番を取り上げました。　ライン州立フィルハーモニーは、ドイツ中西部の小都市コブレンツに拠点を置く楽団で、コンサートを主体にオペラも演奏。地方オケですが、実演のライヴ録音をおこなってCD化できるほどの水準を持ち合わせており、ここでもマーラーの3番の魅力を的確に示した演奏を楽しむことができます。　第4楽章のアルトは、ポーランド出身でドイツで活躍するエヴァ・マルシニエツ。しっとり美しい潤いのある声でニーチェの警句を歌いあげ、伴奏の管楽器群の豊かなサウンド、シャープな弦楽器群ともども感銘深い演奏を聴かせて印象的です。　第5楽章の少年合唱と女声合唱には、州内にあるマインツ大聖堂の聖歌隊メンバーが呼ばれて清楚な歌を披露しています。　マーラーの3番は第1楽章から難所を多く含むだけでなく、長大でもあるというオーケストラにとっては大変な作品ですが、ここではライスキンのメリハリのある起伏の大きな指揮のもと、終楽章まで高い水準で仕上げることに成功しています。　これには演奏会場であるコブレンツの「ライン・モーゼル・ハレ」の音響が良く、また録音スタッフのセンスにも恵まれたという条件の良さも功を奏していると思われます。（HMV）【収録情報】● マーラー：交響曲第3番ニ短調 [101:21]　I. Kraftig - Entschieden [34:59]　II. Tempo di menuetto. Sehr massig [09:48]　III. Comodo. Scherzando. Ohne Hast [17:27]　IV. Sehr langsam. Misterioso [09:27]　V. Lustig im Tempo und keck im Ausdruck [04:15]　VI. Langsam. Ruhevoll. Empfunden [25:25]　エヴァ・マルシニエツ（アルト）　ペーター・メーンケディーク（ポストホルン・ソロ）　マインツ・ドムカントライ（女声合唱）　マインツ大聖堂少年合唱団　ライン州立フィルハーモニー管弦楽団　ダニエル・ライスキン（指揮）　録音時期：2013年12月13日　録音場所：コブレンツ、ライン・モーゼル・ハレ　録音方式：ステレオ（デジタル／ライヴ）【ダニエル・ライスキン】1970年サンクト・ペテルブルク生まれ。指揮者デビューする以前にはヴィオラ奏者として活躍。2005年からライン・フィルハーモニーの首席指揮者に就任。またアルトゥール・ルービンシュタイン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者、ヴロツワフ・フィルハーモニー管弦楽団の常任指揮者、ウラル・フィルハーモニー管弦楽団首席客演指揮者、ミッケリ・シティ・オーケストラ常任指揮者なども務め、若き世代を代表する指揮者として注目を集めています。Disc11 : Mahler: Symphony No. 3: I. Kraftig. Entschieden [34:53]Disc21 : II. Tempo di minuetto. Sehr masig [9:48]2 : III. Comodo. Scherzando. Ohne Hast [17:27]3 : IV. Sehr langsam. Misterioso [9:26]4 : V. Lustig im Tempo und keck im Ausdruck [4:16]5 : VI. Langsam. Ruhevoll. Empfunden [25:23]Powered by HMV