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マーラー交響曲第6番ルイージ&ウィーン交響楽団ファビオ・ルイージはマーラーを特に好んで指揮しており、実演のほか、レコーディングにも積極的に取り組んでいます。交響曲第6番は1998年にMDR交響楽団と録音していたので、今回が2度目ということになります。録音会場がウィーンのムジークフェラインということで、音響面でも期待の大きいアルバムです。【ルイージ】ファビオ・ルイージは、1959年ジェノヴァ生まれのイタリアの指揮者で、現在、ウィーン交響楽団首席指揮者と、チューリヒ歌劇場音楽総監督、メトロポリタン歌劇場首席指揮者を務めています。それ以前は、ザクセン州立歌劇場及びシュターツカペレ・ドレスデン、MDR交響楽団、スイス・ロマンド管弦楽団、ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団の各首席指揮者を歴任するというキャリアの持ち主で、オペラにもコンサートにも強く、すでにその評価には高いものがあります。【ルイージのマーラー】今回のウィーン交響楽団とのシリーズ以外でよく知られているのは、クヴェルシュタント・レーベルのライプツィヒ放送響とのシリーズで、交響曲第2・4・5・6番・大地の歌を録音しており、特に第4番の個性的な名演が高く評価されていました。 また、ORFレーベルには、ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団との第2番を録音していたほか、映像作品では、ユーロアーツ・レーベルからシュターツカペレ・ドレスデンを指揮した第1番のDVDがリリースされてもいました。【ルイージとウィーン交響楽団】2005年から首席指揮者の地位にあるウィーン交響楽団とは良好な関係が続いているようで、ORFレーベルからリリースされたシューマンの交響曲全集では、ルイージお得意の柔軟なテンポ戦略もあって見事な成果を達成していましたし、ベッリーニのオペラ『カプレーティとモンテッキ』でもこのオペラの録音史上最高水準のオケ・パートを響かせていたのが印象的でした。【ルイージの第6番】新レーベル「solo musica 」でのマーラー・シリーズ第2弾に選ばれたのは交響曲第6番。『悲劇的』という通称でも知られるたいへんドラマティックな作品で、劇的進行に強みをみせるルイージにふさわしい作品ということもあって、39歳の時にMDR交響楽団とおこなった録音でも緩急自在な見事な演奏を聴かせていました。 今回はその13年後、各地で数多くの経験を積んだルイージの解釈がどのような変化を遂げているか楽しみなところです。楽章配列も、今回は、第2楽章をアンダンテ楽章に、第3楽章をスケルツォ楽章として、マーラーが最終的に選択した形に準拠するなど前回とは違っていますし、演奏時間比較でも、第3楽章が18分を超えていた前回に較べて2分以上短くなり「アンダンテ・モデラート」にふさわしいものとなっているようです。(HMV)【収録情報】・マーラー:交響曲第6番イ短調 [84:50] I. Allegro energico ma non troppo [24:12] II. Andante moderato [16:14] III. Scherzo. Wuchtig [13:07] IV. Finale: Allegro moderato [31:17] ウィーン交響楽団 ファビオ・ルイージ(指揮) 録音時期:2011年1月 録音場所:ウィーン、ムジークフェラインザール 録音方式:ステレオ(デジタル)Powered by HMV
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