シュターツカペレ・ベルリン首席オーボエ奏者クリスティーナ・ゴメス・ゴドイによる、陰影のある音造り、哀愁漂う表情を魅せる名オーボエ協奏曲クリスティーナ・ゴメス・ゴドイは、1990年スペインのリナレス生まれ。リナレス、ハエン、セビリアの音楽院、セビリアのバレンボイム・サイード財団のオーケストラ研究アカデミー、またロストック音楽・演劇大学でグレゴール・ヴィットに師事。早くも2008/09年に、セビリア王立交響楽団のソロ・オーボエ奏者としてオーケストラ演奏の経験を積みました。また、BR-Klassik賞やマルクノイキルヘン国際器楽コンクール、ミュンヘンARDコンクールなど、国内および国際コンクールで数々の賞を受賞しています。 2012年、21歳でシュターツカペレ・ベルリンのソロ・イングリッシュホルン奏者となり、2013年にダニエル・バレンボイムによりソロ・オーボエ奏者に任命。さらに2015年10月からベルリン芸術大学の非常勤教授を務めています。 彼女が若いにもかかわらず、ベルリン・フィル、ミラノ・スカラ座フィル、バイエルン放送交響楽団、ロンドン交響楽団、フランクフルト放送交響楽団などの主要なオーケストラだけでなく、ダニエル・バレンボイム指揮のウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団やオーケストラのソリストとして共演を重ねています。2016年には、バイロイト祝祭管弦楽団のオーボエ奏者にも任命されています。また多くの室内楽アンサンブルとの共演も数多くおこなっています。2019年、カーネギー・ホールでのミハイル・リフィッツとの共演のリサイタルは、「技術的な輝きと音楽の表現力、驚くべき妙技と芸術的な感性を兼ね備えた演奏」と高く評価され、またECHOライジングスター2020/21に選ばれ、ヨーロッパの主要な会場でのリサイタルや室内楽奏者として出演しています。 このアルバムにはオーボエ協奏曲の名曲中の名曲、モーツァルトとリヒャルト・シュトラウスの2曲の協奏曲が収録されています。軽やかなパッセージと伸びやかな旋律を特長とするモーツァルトでは、ゴメス・ゴドイは変幻自在な表情を見せます。とりわけ第2楽章での自然なフレージングが印象的。まさに息をするように歌うオーボエの魅力を見せてくれます。R.シュトラスでは、モーツァルトよりも陰影のある音造りで、哀愁漂う旋律を歌い上げています。終楽章でのエスプリに富んだ曲想とシュトラウス特有の複雑な旋律線を危なげなく吹き切り、最後のワルツの部分での愛おしむような表情もたまりません。確かな技巧と音楽性に支えられたゴメス・ゴドイ。傑出した才能を感じさせる1枚です。(輸入元情報)【収録情報】● モーツァルト:オーボエ協奏曲ハ長調 K.314/271k● R.シュトラウス:オーボエ協奏曲ニ長調 Op.144 クリスティーナ・ゴメス・ゴドイ(オーボエ) ウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団 ダニエル・バレンボイム(指揮) 録音時期:2018年7月31日〜8月1日 録音場所:ベルリン、テルデックス・スタジオ 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション) 日本語解説、日本語帯付き(ワーナーミュージック・ジャパン取り扱い輸入盤のみ)Powered by HMV