天才モーツァルトがダ・ポンテ三部作を書くまでの軌跡を音楽でたどる!ピション率いるピグマリオンによる好企画!『後宮からの逃走』(1782年)の後、モーツァルトはいよいよダ・ポンテ三部作(フィガロの結婚:1786年、ドン・ジョヴァンニ:1787年、コジ・ファン・トゥッテ:1790年)を生みだすこととなりますが、この間、よき台本を常に探し求めていました。音楽によって物語や登場人物の心理を昇華させ、観客をかつてない感動の渦に巻き込みたいと考え、ドラマティックな音楽づくりの研究を行っていました。演奏会用アリアや劇場のための音楽がそれです。 ピション率いるピグマリオンが、そうした音楽や、この時期に書かれたオペラの中の楽曲を組み合わせて3幕仕立てのオペラとして提示。それぞれの幕がフィガロの結婚、ドン・ジョヴァンニ、コジ・ファン・トゥッテのストーリーをベースとしているため、とても親しみやすく、かつ新鮮に響きます。未完の楽曲も含まれますが、そうしたものの編曲はピエール=アンリ・デュトロン(ヤーコプス指揮のモーツァルト:レクィエムでも補完を担当)らが担当しています。場面の必要に応じてモーツァルトと同時代人の作曲家によるオペラからの重唱なども挿入し、実に充実の3幕オペラに仕上がっています。(輸入元情報)【収録情報】● モーツァルト:LIBERTA!(自由!)〜3幕から成る想像上のドラマ・ジョコーソ第1幕〜熱狂の日(フィガロの結婚)1. 序曲〜『騙された花婿』 K.430(424a), 1783-84年より2. 四重唱「ああ、なんという冗談!」〜『騙された花婿』 K.430 (424a), 1783-84年より3. アリア「このような美しい瞳が他にどこにあるだろうか」(『騙された花婿』より)4. セレナータ「わたしの名を」(パイジェッロ:『セヴィリアの理髪師』, 1782年より)5. レチタティーヴォ、アリア「わたしの美しい恋人…いかないで、愛しいひと」 K.528, 1787年6. カノン「私のいとしい人、私の偶像よ」K.562, 1788年7. アリア「女はいつもこう言う」〜『カイロの鵞鳥』K.422(未完), 1783 年より)8. カンツォネッタ「静けさがほほえみながら」K.152 (210a), 1775年9. 二重唱「私には言えません」〜『イドメネオ』 K.366, 1786年版より10. ノットゥルノ「いとしい人よ、もしあなたが行ってしまったら」K.438, 1786年頃第2幕〜罰せられた放蕩者(ドン・ジョヴァンニ)11. 序曲(歌劇『エジプト王、タモス』K.345(336a), 1773-1779年頃)12. 六重唱「おお、なんと素晴らしい祝賀!」(マルティン・イ・ソレール:椿事(Una cosa rara, o sia Bellezza ed onesta, 1786年)13. レチタティーヴォ「そなたはこうして裏切りをするのか/苦く恐ろしい後悔の気持ちが」K.432 (412a), 1782-83頃14. カノン「私の太陽はかくれてしまい」K.557, 1788年15. アリア「参りましょう、でもどこへ?」K.583, 1786年16. アリア「どうか、詮索しないでください」K.420, 1783年17. アリア「いいえ、いいえ、あなたにはできません」K.419, 1783年18. 六重唱と合唱「サタンの骨!」(歌劇『カイロの鵞鳥』K.422(未完)より)19. アリアと合唱「横柄なふるまいをするのでない」(K.Anh 122)20. 間奏曲(『エジプト王、タモス』K.345(336a), 1773-1779年頃より)第3幕〜恋人たちの学校(コジ・ファン・トゥッテ)21. 序曲〜『劇場支配人』K.486, 1786年より22. アリア「男たちはいつでもつまみぐいしたがる」K.433, 1783年23. アリア「私はあなたに別れをつげます、おおいとしい人よ、さようなら」K.Anh.245, 1787-91年頃24. アリア「別れの時が今私たちを引き裂こうとしている」〜『劇場支配人』K.486, 1786年より25. レチタティーヴォ「私の心は打ち震え」〜サリエリ:歌劇『やきもち焼きの学校』より(初演:1778年/ 1783年版)26. 六重唱女はいつもわからない〜サリエリ:歌劇『やきもち焼きの学校』より(初演:1778年/ 1783年版)27. 三重唱「ああなんという事件!」〜『騙された花婿』 K.430 (424a), 1783-84 年より28. ノットゥルノ「数多い恋人たちの間にももう見られない」〜K.549, 1788年頃 ザビーヌ・ドゥヴィエル(ソプラノ) ショブハン・スタッグ(ソプラノ) セレーナ・マルフィ(メゾ・ソプラノ) リナール・ヴリーリンク(テノール) ジョン・チェスト(バリトン) ナユール・ディ・ピエロ(バス) ピグマリオン ラファエル・ピション(指揮)Powered by HMV