首席奏者ダムら至宝のホルン・セクションによるロマン薫るコンツェルトシュテュック!シューマンほかドレスデンゆかりのウェーバー、ナウマン名技全開のレーガーブロムシュテット&ドレスデン、極めつけのライヴ集シュターツカペレ・ドレスデンの首席指揮者だったヘルベルト・ブロムシュテットは、1975年から85年までの在任中、ベートーヴェンやシューベルト、ブルックナーといった王道レパートリーで、今なお忘れがたい難い名演奏の数々を聴かせてくれたものです。そうした記憶を蘇らせるかのように、ここにまた魅力いっぱいのアルバムがドイツProfilのSKDエディションよりリリースされます。 まず一曲目は、有名なモーツァルト「トルコ行進曲つき」ソナタの第1楽章冒頭主題を用い、管弦楽法に趣向を凝らしたレーガーの代表作。次々と交替する各パートの名技が際立つ一方で、それでいながら大きな流れの中でバランスを崩すことなくすべて溶け合うさまが絶妙です。 つづいて、ドレスデン在住時代の1849年にシューマンが書き上げたコンツェルトシュテュック。首席ペーター・ダムらホルン・セクションの存在感は絶大で、いぶし銀の柔らかい音色と変幻自在のアンサンブルに心躍ります。 ドレスデンに生没したナウマンは、宮廷作曲家、宮廷楽長としてウェーバー以前の当地の楽壇において重鎮であった音楽家。壮麗にして祝典ムードに包まれたテ・デウムは、演奏時間にして14分ほどの作品。成功したオペラや宗教曲の持ち味が詰まっています。。 そして、ほとんど世界最古の伝統を誇るオケの指揮台に当時立っていたウェーバー。黒い森を思わせる、どこか暗く深みある響きは独特で「実際このオケなくしてはこの曲を描き尽くすことなどかなわないのではないか」とさえ思えてくるほど。 気がつくとレーガーを除いたすべてがドレスデンにゆかりあるプログラムというのも大満足。ブロムシュテットはいつものように極上の響きを引き出すにとどまることなく、スタジオ録音だけでは決して窺い知れない躍動感あふれる音楽作りをみせるあたりに新鮮な驚きを覚えます。1レーガー:モーツァルトの主題による変奏曲とフーガOp.1322シューマン:4本のホルンと管弦楽のためのコンツェルトシュテュックヘ長調Op.863ウェーバー:歌劇「オベロン」序曲4ヨハン・ゴットリープ・ナウマン:テ・デウム ドレスデン国立歌劇場合唱団(4) シュターツカペレ・ドレスデン ヘルベルト・ブロムシュテット(指揮) 録音時期:11990年3月10日31990年3月14日41980年12月18日(ステレオ) 録音場所:ドレスデン、ゼンパーオーパー(134)、1981年10月15日ドレスデン、クルトゥアパラスト(2)関連ニュース記事ブロムシュテット&ゲヴァントハウスBOXブロムシュテット&ゲヴァントハウス/ブル8シュターツカペレ・ドレスデンの歴史Disc11 : Variations and Fugue on a theme of Mozart, Op. 1322 : Variations and Fugue on a theme of Mozart, Op. 1323 : Variations and Fugue on a theme of Mozart, Op. 1324 : Variations and Fugue on a theme of Mozart, Op. 1325 : Variations and Fugue on a theme of Mozart, Op. 1326 : Variations and Fugue on a theme of Mozart, Op. 1327 : Variations and Fugue on a theme of Mozart, Op. 1328 : Variations and Fugue on a theme of Mozart, Op. 1329 : Variations and Fugue on a theme of Mozart, Op. 13210 : Variations and Fugue on a theme of Mozart, Op. 13211 : Concertstuck for 4 Horns and Orchestra in F major, Op. 8612 : Oberon, J 306: OverturePowered by HMV