その魔法の指先で、永遠のメロディが生まれ変わる。グラミー賞5冠に輝く才能が、クラシックの名曲をジャジーにドレスアップ。●2020年の映画『ソウルフル・ワールド』でアカデミー賞、ゴールデングローブ賞で作曲賞を受賞し、第64回グラミー賞でアルバム『ウィー・アー』、『ソウルフル・ワールド』で最多5部門受賞の快挙を果たし、一躍時の人となったジョン・バティステ。前作『ワールド・ミュージック・レディオ』ではリル・ウェインやラナ・デル・レイなどの豪華アーティストと国境やジャンルを超えてコラボレーションを果たした。特にJ.I.D、NewJeans、カミーロなど豪華メンバーと共演した「Be Who You Are (Real Magic)」は世界で約1億5千万再生を記録した。ジャンルの枠を超え、常に進化を続けるアーティスト、ジョン・バティステの約1年半ぶりとなる待望のニューアルバムが急遽リリース決定。●ジョン・バティステの若年期には、地元のピアノ・コンクールに挑み、ニューオーリンズの中心で演奏活動を行っていた経験があり、それが彼の創作に多大な影響を与えている。 このアルバムは、単なるクラシックのカヴァーや現代的なアレンジではなく、ベートーヴェンの音楽を現代の文脈に合わせて再解釈し、新たな命を吹き込む試み。その過程で、自身の経験や背景を反映させることで、ベートーヴェンの作品を自らの経験と共に発展させ、より深い芸術的な対話を生み出している。リズム、構造、メロディー、感情、そして作曲法の面で、ブルースの要素が色濃く反映されている。●11曲入りのアルバムには、ベートーヴェンの代表作のアレンジと、ジョン・バティステの新曲が収録されている。例えば、多くの人に親しまれるピアノ曲「エリーゼのために」、日本では年末に演奏され親しまれている「歓喜の歌」(交響曲第9番)、「運命」の名で誰もが知っている「交響曲第5番」。また、ジョン・バティステが作曲した新曲には、美しい旋律が夕暮れの光を連想させる「ダスクライト・ムーヴメント」や、NETFLIXで制作過程が描かれた「アメリカン・シンフォニーのテーマ」などが含まれており、聴き応えのある一枚となっている。