ベズイデンホウト&エラス=カサド&FBOベートーヴェン:ピアノ協奏曲プロジェクト第1弾!軽やかに飛翔する音楽で世界を魅了するベズイデンホウト、オーケストラを豊かに響かせつつ細やか、かつグルーヴ感のよい指揮で世界を舞台に活躍するエラス=カサド、そして名人集団フライブルク・バロック・オーケストラ(FBO)という望みうる最高の顔合わせによるベートーヴェンの協奏曲全曲シリーズの登場です! 2015年3月に協奏曲第3番を共演、その時にぜひこの顔合わせで全曲録音を、というプロジェクトが立ち上がりました。2017年12月、10日間で一挙に5曲を録音するというスケジュールで、皆がベートーヴェンにどっぷりつかった幸せな10日間だったといいます。最新の校訂報告にも入念にあたり、これまで見過ごされてきたアーティキュレーションやデュナーミクを忠実に表現し、よりすみずみまで行き届いた演奏となっています。 『皇帝』冒頭のオーケストラのやわらかさをそなえた力強い響きに、はっと驚かされます。つづくベズイデンホウトが奏でる軽やかかつ華やかなパッセージに、ベートーヴェン当時の人々が感じたであろう衝撃と期待感をおぼえます。緩徐楽章でのベズインデンホウトの美しさは言うまでもなく、終楽章での細やかさと歯切れのよさ、そしてエラス=カサド率いるFBOの合いの手の絶妙加減も素晴らしいものがあります。第2番ではオペラ序曲のような浮き浮きとした冒頭、緩徐楽章でのソロとオーケストラとの親密な対話、終楽章の小気味よいテンポ感、何をとっても絶品です。第1楽章のカデンツァはベズイデンホウトたっての願いで、ガーディナー(オルケストル・レヴォリュショネル・エ・ロマンティーク)とロバート・レヴィンが1999年にリリースした同曲の録音において、レヴィンが即興でおこなったカデンツァを元にしたものが収録されていますが、これがまた超絶技巧と豊かな音楽が見事に発揮されたものとなっており、聴きものです。 ソリスト、オーケストラのメンバひとりひとりの腕前が素晴らしく、それを束ねる指揮者の音楽性すべてが見事に作用し合ってこそ実現しえた稀有の名演が展開されています。(輸入元情報)【収録情報】ベートーヴェン:● ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 op.73『皇帝』● ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 op.19(カデンツァ:ロバート・レヴィン) クリスティアン・ベズイデンホウト(フォルテピアノ) 使用楽器:1989年製ロドニー・レジエ、1824年製コンラート・グラーフ・モデル(コレクション・エドウィン・ボインク) フライブルク・バロック・オーケストラ(コンサートミストレス:カタリーナ・シュライバー) パブロ・エラス=カサド(指揮) 録音時期:2017年12月 録音場所:フライブルク・アンサンブルハウス 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)Powered by HMV