ルーニア・ウェル伯爵令嬢は、マルクセス王国の王太子ジュード・マルクセスの婚約者だった。王太子妃教育のために王宮に住んでいたが、ジュードからいきなり婚約破棄を告げられる。なんでも、お忍びで行った町で低級貴族の娘・ミナと恋に落ち、真実の愛を見つけたのだとか。「はぁ、婚約破棄、ですか。構いませんよ。……本当にいいんですね?」あっさりと承諾して家に帰ったルーニアだが、3日後にはジュードが頭を下げにきて……その理由、婚約破棄を言う前に分かっていた事でしょうに。始まった瞬間からざまぁがはじまる、痛快な婚約破棄物語。