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2018年に享年76で他界したポーランドを代表するトランペッター、トーマス・スタンコが、ECMデビュー前夜のマルチン・ボシレフスキ・トリオをフィーチャーしたカルテットで繰り広げた2004年ミュンヘンでのライヴ音源。本作は同年にリリースされたアルバム『Suspended Night』のレパートリーである歌曲の形式と、翌年に録音されたアルバム『Lontano』で探求することになる即興的な領域の間という、グループの音楽の発展段階を捉えた魅力的なドキュメント。 このミュンヘン公演は、スタンコ・カルテットが記録的な数のライヴを行い、アメリカとヨーロッパで大規模なツアーを行った年のハイライト。スタンコ自身は、ここで最高のカリスマ性を発揮しており、彼に師事していたダイナミックな当時まだ若手ミュージシャンであったマルチン・ボシレフスキ、スラヴォミル・クルキエヴィッツ、ミハウ・ミスキエヴィッツのエネルギッシュなサポートとコミュニケーション力に触発された素晴らしい演奏を披露している。ポーランドのカルテットとしての共演は、トーマス・スタンコを新たな評価へと押し上げた。 ボシレフスキ、クルキエヴィッツ、ミスキエヴィツとのカルテットでのECMリリースの第1弾『『Soul of Things』(2002年発表)のレコーディングをきっかけに、ヨーロッパ・ジャズ賞を受賞。審査員は以下をコメントし、絶賛した。 「スタンコは明らかにアメリカを手本にしているが、60年代初頭にジャズのキャリアをスタートさせる前にクラクフで受けたスラブの伝統、ロマンチックな生い立ち、クラシック教育に根ざした、一目でそれとわかるユニークなサウンドと、紛れもなく彼自身の音楽を展開している。彼独特の荒々しい音色は、ドラマ、メランコリー、悲しみ、実存的な痛みの感覚を伝える。フリー・ジャズのパイオニアである彼は、その後、世界トップクラスのトランペット奏者、スタイリスト、カリスマ的な演奏家、独創的な作曲家へと成長し、彼の音楽は現在、長年の仕事、探求、経験から来るシンプルな形式とまろやかさを帯びている。トーマス・スタンコーヨーロッパ・ジャズの真の巨匠であり、リーダーである」(メーカーインフォメーションより)Disc11 : Hermento’s Mood2 : Song For Sarah3 : Euforia4 : Elegant Piece5 : Kaetano6 : TheatricalPowered by HMV
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