ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番『皇帝』、合唱幻想曲ベレゾフスキー、ダウスゴー&スウェーデン室内管、デンマーク放送合唱団北欧の巨匠トマス・ダウスゴーと手兵スウェーデン室内管弦楽団と行っているベートーヴェンの交響曲、管弦楽曲、ピアノ協奏曲全集が遂に完結しました。ピリオド楽器の奏法を活かした現代楽器による小編成オーケストラのスウェーデン室内管弦楽団との本シリーズは、キリリとした透明感ある響きで、新しいベートーヴェン演奏を聴かせてくれています。 シリーズ最後を飾るリリースは、ピアニストのボリス・ベレゾフスキーとのピアノ協奏曲第5番『皇帝』と、第九の「歓喜の歌」の原型とも言われている、ピアノ、合唱と管弦楽のための合唱幻想曲。ラフマニノフやチャイコフスキーでは、圧倒的な技巧を遺憾なく発揮しているベレゾフスキーですが、本シリーズで披露しているピアノ協奏曲第1〜4番では、ダウスゴーの音楽性に呼応するように、ダイナミックかつ軽やかなタッチで合わせています。『皇帝』の第1楽章の冒頭のソロでは力強いテクニックで引き込み、第2楽章では美しく磨かれた音色で聴かせ、第3楽章はオケとピアノの対話が一気に盛り上がり、前進するエネルギーをたずさえクライマックスまで突き進む圧巻の演奏です。 交響曲第9番の「歓喜の合唱」の原型とされる『合唱幻想曲』。第九完成より16年前に作曲された『合唱幻想曲』は、オーケストラ、ピアノ、6人の歌手、合唱団を必要とすることから、あまり演奏の機会がありません。1808年12月22日にアン・デア・ウィーン劇場で交響曲第5番、第6番の交響曲と共に初演され、冒頭のピアノ独奏はベートーヴェンが即興演奏したと言われています。(キングインターナショナル)【収録情報】ベートーヴェン:● ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 Op.73『皇帝』● ピアノ、合唱と管弦楽のための合唱幻想曲 ハ短調 Op.80 ボリス・ベレゾフスキー(ピアノ) インガー・ダム=イェンセン(ソプラノ) リッリ・パーシキヴィ(メゾ・ソプラノ) ラーシュ・クレーヴェマン(テノール) トーステン・ニルセン(バリトン) カール=マグヌス・フレードリクソン(バリトン) デンマーク放送合唱団 スウェーデン室内管弦楽団 トマス・ダウスゴー(指揮) 録音時期:2001年、2005年 録音方式:ステレオ(デジタル)Disc11 : Piano Concerto No. 5 in E Flat Major Emperor, I. Allegro2 : II. Adagio Un Poco Mosso3 : III. Rondo: Allegro4 : Fantasia in C Minor for Piano, Soloists, Chorus and Orchestra, Op. 80 - Boris Berezovsky/Various PerformersPowered by HMV