バッハと同時代の作曲家ファッシュの多彩なソナタ集バッハと同時代の作曲家でアンハルト=ツェルプストの宮廷楽長を務めたヨハン・フリートリヒ・ファッシュ。ライプツィヒのトーマスカントルであったヨハン・クーナウ[1660-1722]のもとでトーマス学校の生徒として合唱団に参加。その頃から作曲を始め、ナウムブルクの宮廷ではオペラの作曲を依頼されています。その後プラハのモルツィン伯爵の宮廷作曲家に就任するなど、当時すでに作曲家として名を馳せていました。そして1722年にアンハルト=ツェルプストの宮廷楽長に就任、生涯その地位にありました。 今回、オーストリアで活躍するバロック・アンサンブル「バルッコ」の演奏でリリースされるファッシュのソナタ集は、作曲家の多様な技法の一旦を垣間見ることのできる内容となっております。ファッシュのソナタは複雑な構造と表情豊かな旋律が特徴で、ファッシュの作曲に対する革新的なアプローチが凝縮されていると言えるでしょう。変ロ長調のソナタのように、リコーダー、オーボエ、ヴァイオリンそして通奏低音が繰り広げる生き生きとした対話は、楽器の特性を活かしつつ最大限の効果が得られる絶妙なバランスで聴かせます。一方、ヘ長調のソナタでは2本のオーボエとファゴットが見事に融合し、ファッシュの熟練の作曲技法を堪能することができます。(輸入元情報)【収録情報】ファッシュ:● ソナタ 変ロ長調 FWV N:B1〜リコーダー、オーボエ、ヴァイオリン、通奏低音● ソナタ ヘ長調 FWV N:F1〜オーボエ2、ファゴット2● ソナタ ニ短調 FWV N:d2〜オーボエ2、ファゴット、通奏低音● ソナタ ヘ長調 FWV N:F4〜ヴァイオリン、オーボエ、ファゴット、通奏低音● ソナタ ハ長調 FWV N:C1〜ファゴット、通奏低音● ソナタ ヘ長調 FWV N:F6〜オーボエ2、ファゴット アンサンブル・バルッコ アンドレアス・ヘルム(オーボエ、音楽監督) エリザベス・バウマー(オーボエ) カトリン・カザル(ファゴット) クリスティーネ・グニグラー(リコーダー、ファゴット) マルティン・ヨップ(ヴァイオリン) ペーター・トレフリンガー(チェロ) デイヴィッド・ブルグミュラー(リュート) アン・マリー・ドラゴジッツ(チェンバロ) 録音時期:2020年8月11,12日 録音場所:オーストリア、マウエルバッハ 録音方式:ステレオ(デジタル)Powered by HMV