カンタータ全曲集遂に完結!BCJによるバッハ、カンタータ第55集は唯一のラテン語カンタータ第191番を含むライプツィヒ時代1730〜40年代のカンタータ第4弾SACDハイブリッド盤。バッハ・コレギウム・ジャパンによるバッハのカンタータ全曲集の完結となる第55集がいよいよ発売です! 1995年より始まった教会カンタータの全曲演奏と並行して進めてきたレコーディングについて、鈴木雅明氏は「この17年間は、波乱万丈、手に汗を握りしめるような年月でした。」と語り、BISレーベルの社主ロベルト・フォン・バール氏と議論し、時には戦い作り上げてきた苦労の結晶で、その結果が今や世界に誇れるバッハのカンタータ全曲集を完成させたことになります。たくさんの思いがつまった最後のカンタータ第55集はライプツィヒ時代1730〜40年代の作品です。当録音にてカンタータ集は一巡したことになりますが、あらためてBCJが全曲録音を成し遂げたことを祝したくなる記念すべき1枚です。 カンタータ第69番『主よ讃えよ、わが魂よ』BWV.69、初演は1748年8月とされ1723年に作曲された同名BWV69aの改作で、市参事会員交代式用に書きなおされた作品です。主要な変更点は、旧作の福音書章句と関わる2つのレチタティーヴォが削除され、代わりに、行政に言及した新たなレチタティーヴォが加えられたことと、終曲のコラールが、ローディガストのものから「人の業」「国の栄え」に言い及ぶルターのものに変更されたことです。ティンパニ付きの華麗な7声に編曲された箇所は、祝賀の気分を増し非常に喜ばしい賛美を表現しています。 カンタータ第30番『喜べ、贖われた者たちの群れよ』BWV.30は1737年秋に書かれた世俗カンタータ『楽しきヴィーダーアウよ』BWV30aのパロディで、用途は洗礼者ヨハネの祝日用で、テキストはピカンダーによるものと思われます。全12曲構成で終曲の合唱では輝かしい喜びを謳歌しつつ全曲を閉じます。 全曲録音最後に収録されたのは、唯一のラテン語作品である第191番『いと高きところには神に栄光あれ』BWV191です。「グローリア」の冒頭に、小栄唱の三位一体賛美を続けるという構成も非常に珍しく、合唱ー二重唱(ソプラノとテノール)-合唱の全3曲から構成されるこの曲はそれぞれにドラマがあり、特に第3曲は輝かしいホモフォニー部分の間に著しいフーガが2度に渡って展開され、緊張感とともに高らかな終止はカンタータ集の締めくくりに相応しい威厳に満ちています。(キングインターナショナル)【収録情報】J.S.バッハ:・カンタータ第69番『主よ讃えよ、わが魂よ』 BWV.69・カンタータ第30番『喜べ、贖われた者たちの群れよ』 BWV.30・カンタータ第191番『いと高きところには神に栄光あれ』 BWV.191 ハナ・ブラシコヴァ(ソプラノ) ロビン・ブレイズ(カウンターテノール) ゲルト・テュルク(テノール) ペーター・コーイ(バス) 三宮正満(オーボエ/オーボエ・ダモーレ) 菅きよみ(フラウト・トラヴェルソ) 寺神戸 亮(コンサートマスター) バッハ・コレギウム・ジャパン 鈴木雅明(指揮) 録音時期:2013年2月 録音場所:兵庫県、神戸松蔭女子学院大学チャペル 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション) SACD Hybrid CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD 5.0 SURROUNDPowered by HMV