2010年「プラハの春」音楽祭ライヴ期待のフルシャ&手兵プラハ・フィルハーモニアスメタナの『わが祖国』ことし2010年も恒例のスメタナの『わが祖国』全曲演奏で幕を開けた第65回プラハの春国際音楽祭。スメタナの命日である5月12日の市庁舎スメタナ・ホールでのオープニング・コンサートに引き続き、ルドルフィヌムにおいて2夜にわたり、この看板プログラムを指揮する大役を任されたのは、1981年生まれ、チェコ期待のヤクブ・フルシャ。 新日本フィルほかへの客演を通じて、入念なリハーサルに裏付けられた音楽づくりが評判を呼び、日本のファンを着実に増やしているフルシャですが、ここでも由緒ある伝統に敬意を払いながらも、まず、忠実かつ練り上げた譜読みに集中する姿に好感が持てます。若者らしいしなやかな感性の発露がすがすがしい『モルダウ』、すさまじい迫力で描かれる『ターボル』、『ブラニーク』など、圧倒的な成功を収めた内容からは、オープニング・コンサートにヴァーツラフ・ノイマンに匹敵する若さで抜擢されたのもおおいに首肯されるところです。(キングインターナショナル)【収録情報】・スメタナ:連作交響詩『わが祖国』全曲 プラハ・フィルハーモニア ヤクブ・フルシャ(指揮) 録音時期:2010年5月13-14日 録音場所:プラハ、ルドルフィヌム・ドヴォルザーク・ホール 録音方式:デジタル(「プラハの春」国際音楽祭ライヴ)Powered by HMV