ISO 31000は、「組織が直面するリスクのマネジメントを行うことに関して、適用可能な指針」を規定する規格です。つまり、組織が活動する上で生じる様々なリスクに対して、組織はどのように対応・対策していけばよいか、その管理策を設定するための助言といえるでしょう。ISO 31000で定義する「リスク」とは、決して悪い場面のみを指す言葉ではなく、良い場面も含めて、「不確かさの影響」をいいます。この意味で、リスクとは組織規模・業種などを問わず、およそ全ての組織を対象として運用されるものであり、国際的な規格として世界中で広く活用されています。第1章 ISO 31000:2018改訂の経緯1.1 改訂の経緯1.2 ISO/TC 262の活動1.3 JIS化の経緯第2章 ISO 31000:2018(JIS Q 31000:2019)の解説2.1 序文2.2 適用範囲2.3 用語及び定義 2.4 原則 2.5 枠組み2.6 プロセス第3章 ISOマネジメントシステムへのISO 31000の適用3.1 マネジメントシステムとISO 310003.2 ISO 9001におけるISO 31000の活用3.3 ISO 14001におけるISO 31000の活用 3.4 ISO/IEC 27001におけるISO 31000の活用 3.5 ISO 45001におけるISO 31000の活用 3.6 ISO 22301におけるISO 31000の活用 3.7 COSO-ERMにおけるISO 31000の活用