チェンバロ独奏も最高! ルセのリュリ愛光る珠玉のアルバム近年指揮者として高く評価されるルセですが、やはりチェンバロ演奏が聴きたくなります。待望の新録音、それも彼が特別な愛着を示すリュリ作品を中心としているのが興味津々。 これらはリディ・ド・ロシュフォール=テオボン夫人[1638-1708]所蔵の写本で、何とルセ自身が2004年にオークション・サイト「eBay」で見つけて落札した唯一無二の楽譜によります。「eBay」の出品者コメントには「18世紀のハープシコード曲集」とありましたが、ルセは一瞥して17世紀の、それも超お宝であることを見抜き入手することができたとのこと。楽譜集に収録された約80曲のうち34篇はリュリ作品のチェンバロ用編曲で、あまり鍵盤作品を残していないリュリだけにルセの喜びぶりが想像できます。最高の落札者を得た手書きの楽譜が3世紀以上を経て、ふさわしい奏者により蘇ったと申せましょう。 ルセは曲順に弾くのではなく、調性別の組曲のようにまとめて統一感を図っています。幸運なことに1704年ニコラ・デュモン製の修復済のチェンバロも入手することができ、それを用いてのレコーディングとなりました。多くはリュリのオペラからの編曲ですが、原曲を誰よりも研究しているルセゆえ神業的な出来となっています。古楽研究者、古楽ファンは見逃すことのできない新譜です。(輸入元情報)【収録情報】Disc1ニ短調の小品1. 作者不詳:前奏曲2. シャンボニエール:重々しさ(アルマンド)3. ゴルチエ/ダングルベール編:古き不滅のゴルチエのクーラント4. 作者不詳:乞食のブラーンル5. ゴルチエ/ダングルベール編?:ジグ6. 作者不詳:美しき羊飼いティルシスハ長調の小品7. ダングルベール(?):前奏曲8. リュリ:『テセウス』〜マルスの降臨とメヌエット9. 作者不詳:ブドウの収穫があるのでさようなら10. 『アシスとガラテ』〜リゴドン I&II11. ダングルベール:ダングルベール氏のシャコンヌ12. 作者不詳:メヌエットとドゥーブルト短調の小品13. リュリ:『ヴェルサイユの洞窟』序曲14. リュリ:『アティス』〜エコー15. リュリ:リュリ氏のクーラント16. リュリ:『ヴェルサイユの洞窟』〜楽しみを享受しましょう17. リュリ:『ヴィーナスの誕生』〜冥界の神18. ジャン・ルソー:ロンドーによるジグ19. リュリ:エール第2番20. リュリ:アルミードの眠り21. リュリ:アルミードのパサカイユ22. リュリ:アティスの楽しい夢23. 作者不詳:サラバンド変ロ長調の小品24. ガスパール・ルルー(?):前奏曲25. リュリ:アティスの終わりの夢26. リュリ:アティスの終わりの夢のエア第2番イ短調の小品27. ダングルベール(?):前奏曲28. リュリ:リュリ氏のアルマンド29. 作者不詳:あなたに会わず2日も過ごした30. アルデル:ガヴォット&ルイ・クープラン:ドゥーブル31. リュリ:ジョコンドのエール(アルマンド)Disc2ニ短調の小品32. 作者不詳:前奏曲33. ダングルベール:スペインのフォリア34. 作者不詳:『私たちの船で』リゴドン第1番、第2番35. 作者不詳:クリスマスヘ長調の小品36. シャンボニエール:おお美しい庭(サラバンド)37. 作者不詳:ジグ38. シャンボニエール(?):サラバンドハ長調の小品39. 作者不詳:前奏曲40. ダングルベール:アルマンド41. シャンボニエール:クーラント『イリス』&ドゥーブル42. モンナール:サラバンド43. リュリ:ガラテのシャコンヌ44. リュリ:カドモスの行進45. ルベーグ:ガヴォット46. 作者不詳:カナリア47. 作者不詳:メヌエットト短調の小品48. リュリ:『アモルの勝利』〜アポロンの入場49. リュリ:『アモルの勝利』〜アントレの組曲50. ゴーチエ:喜び51. 作者不詳:リゴドン I&II53. リュリ:『イシス』〜ミューズたちの前奏曲54. リュリ:ロンドーによるエール55. リュリ:『ミューズたち』〜ムーア人のエール56. リュリ:『ミューズたち』〜ムーア人のエール第2番57. リュリ:『町人貴族』〜アルルカンのシャコンヌハ長調の小品58. 作者不詳:前奏曲59. 作者不詳:ヴォードヴィユ60. ゴルチPowered by HMV