ガンバの神髄を知る作曲家シェンクによる技巧と歌が一体となった名作『ドナウのこだま』。全曲盤は世界初録音!ヨハン・シェンクはガンバ奏者としても活躍した音楽家。詩的なタイトルを持つソナタ集『L'Echo du Danube(ドナウのこだま)』は、1703/04年頃にアムステルダムのロジェ社から出版されたシェンクの重要作品。全6曲からなり、最初の2曲は通奏低音伴奏付き、次の2曲は「任意の」通奏低音伴奏付き、最後の2曲は無伴奏となっています(当アルバムではこの3つが交互に現れるように曲を配置)。ガンバを知り尽くした作曲家ならではの、幅広い跳躍や重音を駆使しながらも繊細なカンタービレを聴かせる、和声的にも旋律的にも深みのある音楽。無伴奏曲の表現の豊かさにもおどろきです。一部の曲の録音はこれまでもありましたが、全曲録音はこれが世界初となります。 ツィパーリング、W.クイケン、ピエルロの薫陶を受けたガンバ奏者、ソフィア・ディニスによる明朗かつ味わい深い好演。長く忘れられた作品にかかったもやをはらい、輝かしい音色で曲の魅力を存分につたえてくれます。(輸入元情報)【収録情報】シェンク:ソナタ集『ドナウのこだま』 Op.9Disc1● 第1番ニ長調● 第5番ホ短調● 第3番嬰へ短調Disc2● 第2番イ短調● 第6番イ短調● 第4番変ホ長調 ソフィア・ディニス(ヴィオラ・ダ・ガンバ) トーベン・クラエス(通奏低音ヴィオラ・ダ・ガンバ) フェルナンド・ミゲル・ヤロート(チェンバロ) 録音時期:2022年2月16,17日(第5番、第6番)、6月14-17日(第1番〜第4番) 録音場所:ドイツ、マリア・ラーハ修道院 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)Powered by HMV