この本は、クラシック音楽の歴史を数時間で読めるものを作ろうという、かなり無謀な試みであるーー(「はじめに」より)。対象はルネサンス時代から、ごく最近の音楽まで、広義のクラシック音楽を扱う。音楽家たちはどのような社会・経済構造のなかで、音楽を生み出したのか。本のページの進行と大きな時間の流れとをほぼ一致させ、人物や事件、あるいは概念・専門用語といった99のトピックごとの一話完結スタイルで綴る。第1章 古代〜ルネサンス人類最古の音楽、最古の「クラシック音楽」、楽譜、ルネサンス音楽第2章 バロックバロック音楽、オペラ、モンテヴェルディ、リュリ、ヴィヴァルディ、<四季>、ストラディヴァリ、最初のオペラハウス、最初のコンサート、「パッヘルベルのカノン」と「アルビノーニのアダージョ」、テレマン、ヘンデル、バッハ、交響曲、ソナタ、史上最初の交響曲第3章 古典派古典派音楽、音楽の都ウィーン、ハイドン、交響曲のタイトルの謎、モーツァルト、モーツァルトの死の謎、未完成の曲、ベートーヴェン、<英雄><運命><田園>、献呈、オーケストラと指揮者、シューベルト、<未完成交響曲>、ロッシーニ第4章 前期ロマン派ロマン派、ピアノ、標題音楽と絶対音楽、<四季><革命><悲愴>、パガニーニ、フランス音楽、ベルリオーズ、メンデルスゾーン、シューマン、クララ・シューマン、ショパン、「練習曲」第5章 後期ロマン派後期ロマン派、リスト、交響詩、ロマン派のオペラ、ワーグナー、<ニーベルングの指環>、指揮者の誕生、音楽祭、ビゼー、ヴェルディ、プッチーニ、文学作品の音楽化、国民学派、グリーグ、シベリウス、スメタナ、ドヴォルザーク、ロシア五人組、ムソルグスキー、チャイコフスキー、<悲愴>、ブラームス、ブルックナー、マーラー、曲名、音楽の印象派、ドビュッシー、ラヴェル、サティ第6章 二十世紀二十世紀音楽、リイャルト・シュトラウス、シェーンベルク、ラフマニノフ、バルトーク、プロコフィエフ、ストラヴィンスキー、ポピュラー音楽、ガーシュウィン、エルガー、レコード、ソ連の音楽、ショスタコーヴィチ、ブリテン、メシアン、ピアソラ、現代音楽、ケージ、マリア・カラス、グールド、カラヤン、古楽、バーンスタイン、ミュージカル、映画音楽