パユ、バレンボイム、樫本大進らによるベートーヴェンのフルートのための作品集パユ自身のフルート編曲版ヴァイオリン・ソナタも収録ダニエル・バレンボイムとエマニュエル・パユは、演奏家としてどちらもベルリンで重要な地位にあります。バレンボイムはベルリン国立歌劇場の音楽監督であり、パユはベルリン・フィルの首席フルート奏者です。このフルートが使用されたベートーヴェン室内楽プログラムは、2017年にオープンしたベルリンの最新コンサートホールで、フランク・ゲーリーと永田音響設計の設計で楕円形の700席のピエール・ブーレーズ・ザールで、2020年6月に録音されました。またパンデミックな条件下でオンラインのために特別に考案したフェスティバルのひとつで、距離と親密さが大切にされたこのホールで彼らが演奏したものでした。 このベートーヴェンのアルバムは、作曲家生誕250周年を記念したワーナークラシックスからの最後のアルバムとなりますが、ここでピアノを弾いているバレンボイムとパユ以外には、他の4人の著名な演奏者が加わっています。ベルリン・フィルのコンサートマスターであるヴァイオリニストの樫本大進。エルサレム弦楽四重奏団の創設メンバーで、現在ベルリン・フィル首席ヴィオラ奏者のアミハイ・グロス。元ベルリン・フィルで、現在はウィーン・フィル首席ファゴット奏者のソフィー・デルヴォー。ウィーン・フィル首席フルート奏者であるシルヴィア・カレッドゥが参加しています。 ここに収録された作品は、ベートーヴェンの初期の魅力的な曲で構成されています。1780年代半ばに書かれた『三重奏曲』。ベートーヴェンがボンを離れてウィーンに住む直前1792年の『2つのフルートのための二重奏曲』。 1800年頃の『セレナード』。1802年の『ヴァイオリン・ソナタ第8番』は、ここではエマニュエル・パユがフルートとピアノのために編曲したものをパユ自身が演奏しています。パユのフルートの技巧と表情の変化の多彩さ、バレンボイムのピアノとの絶妙な絡み合い。そして気のあったメンバーとのアンサンブルが見事に作り上げています。(輸入元情報)【収録情報】ベートーヴェン:1. ヴァイオリン・ソナタ第8番ト長調 Op.30-3(パユ編、フルートとピアノ版)2. フルート、ヴァイオリン、ヴィオラのためのセレナード ニ長調 Op.253. 2つのフルートのための二重奏曲 WoO.264. ピアノ、フルート、ファゴットのための三重奏曲ト長調 WoO.37 エマニュエル・パユ(フルート) ダニエル・バレンボイム(ピアノ:1,4) 樫本大進(ヴァイオリン:2) アミハイ・グロス(ヴィオラ:2) ソフィー・デルヴォー(ファゴット:4) シルヴィア・カレッドゥ(フルート:3) 録音時期:2020年6月10-12日 録音場所:ベルリン、ピエール・ブーレーズ・ザール 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)Powered by HMV