声とオーケストレーションの魔術師グノー『アッシジの聖フランチェスコ』世界初録音!2011年に発見されたグノーの『アッシジの聖フランチェスコ』が、フランス合唱界が誇る人気指揮者、ロランス・エキルベイによる指揮で世界初録音されました! フランス・ロマン主義の使徒、グノー。最も有名なのはやはりオペラ(たとえば『ファウスト』)。オペラでは抒情的で魅力的な音世界で、声とオーケストレーションの魔術師の才を遺憾なく発揮していますが、グノーは晩年宗教作品に熱心に取り組んでおり、死の2年前に『アッシジの聖フランチェスコ』を完成させました。この作品は1891年にコンセール・スピリチュエルで演奏されたという記録は残っています。その後スコアは消失したとされていたものの、2011年に発見されました。フランス・ロマン音楽の未知の作品に光が当てられた貴重な録音(2016年のライヴ)。グノーはフランシスコの厳格さを、時に官能的な音色のオーケストラで描いています。旋律線の美しさと禁欲的な世界が、一音目から私たちを魅了します。 本CDでは、この他にグノーによる『聖セシリアへの讃歌』を収録。そして、そのグノーの『聖セシリア』を編曲していたリスト(その編曲楽譜は出版されていない)による『聖セシリアの伝説』を収録。生涯を神にささげたリストにとって、音楽の神でもある聖セシリアはきわめて重要なモティーフでした。1839年に既にこの作品のテキストを入手していたリストは1874年に聖セシリアの祝日(11月22日)にまつわる聖歌の旋律を加え、1875年に初演されました。10節から成るこのテキストにリストは、冒頭は嘆きの色合いの抑えた編成のオーケストレーションで始め、情熱と瞑想、古の音楽とロマン派の音を交互に扱いながら、次第にオーケストラの編成も大きく、最終的には合唱も加わるかたちで作品を閉じています。フランスの人気歌手デエのヴェルヴェットのような質感の声と、最後はハープも登場する大編成のオーケストラのくっきりとしたアンサンブルによって、リストの壮大なこの宗教作品が鮮やかに響きます。(写真c Jean-Baptiste Millot)(輸入元情報)【収録情報】1. グノー:アッシジの聖フランチェスコ2. グノー:聖セシリアへの讃歌3. リスト:聖セシリアの伝説 スタニスラス・ド・バルベイラク(テノール:1) フロリアン・センペイ(バリトン:1) デボラ・ネムタヌ(ソロ・ヴァイオリン:2) カリーヌ・デエ(メゾ・ソプラノ:3) アクサンチュス パリ室内管弦楽団 ロランス・エキルベイ(指揮) 録音時期:2016年6月21,22日 録音場所:フィルハーモニー・ド・パリ 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ) 世界初録音:1Powered by HMV