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衝撃の美しさ。比類なき完成度。ピション&ピグマリオン、15年の活動の素晴らしき結晶『マタイ受難曲』フランス・バロック界の旗手ピションによる『マタイ受難曲』の登場。冒頭の合唱曲から涙の出るような美しさにまず衝撃をうけます。美しい声と美しい音色へのたゆまぬ探求がきわめられた、聴き手によりそうような、親密で深い感動を呼び起こす演奏です。 ピグマリオンとピションが本格的に活動をはじめ、バッハの音楽とも深く関わって15年が経過していますが、この演奏は彼らのバッハ音楽への取り組みが比類なき水準にあることを示しています。ピションはここで作品を内面から見つめなおし、導入ー受難への準備ー庭での場面ー大祭司の場面ーピラトの場面ー十字架の場面ー埋葬ーエピローグと場面わけをしています。これによって場面場面にあらためて深く共感できるような流れになっています。よい意味で血なまぐささのない演奏ともいえるかもしれず、この作品が感動的で普遍的な叙事詩のようであることにも気づかせてくれます。 福音史家のユリアン・プレガルディエンは、やわらかな声で、厳しい場面でも聴き手を責めるような歌唱にはならず、物語をすすめます。イエスの歌唱もきわめて人間的。各合唱群に配されたソリストたちも、世界で活躍する歌手たちですが、物語の中に徹底して入っております。有名な「憐みたまえ」のアリアも、全体の流れにそいながらも、その楽曲の中での実に細やかな表情づけにあらためてハッとさせられる瞬間の連続。全体のドラマの自然かつ見事な構成、かつ1曲1曲の比類なき完成度も衝撃の、ピション、ピグマリオン、歌唱陣すべてがバッハの音楽に仕えているからこそ実現した稀有な演奏となっております。 ラファエル・ピションはパリ音楽院で歌、ヴァイオリンとピアノを学び、若きカウンターテナー歌手としてサヴァールやレオンハルト、コープマン、ジョルダン(現代音楽も)の指揮のもとで演奏していました。2006年、ピグマリオン(合唱とピリオド楽器オーケストラ)を設立、瞬く間に世界の注目を集めるようになります。これまでにバッハのミサ・ブレヴィスやラモーのトラジェディ・リリック、モーツァルトのあまり演奏されない作品などといったプロジェクトによってアイデンティティを確立してきています。ピションは2018年、ザルツブルク音楽祭にデビューしたのをはじめ、今後の活躍にもさらに期待が高まります。ピグマリオン&ピションもパリでカンタータのツィクルスを成功させるなど、その美しい音楽で世界の注目を集めています。(輸入元情報)【収録情報】● J.S.バッハ:マタイ受難曲 BWV.244 ユリアン・プレガルディエン(テノール/福音史家) ステファヌ・ドゥグー(バス/イエス) ザビーヌ・ドゥヴィエル(ソプラノ/ピラトの妻) マイス・ド・ヴィルトレイ(ソプラノ/召使1) ペリーヌ・ドヴィエール(ソプラノ/召使2) ティム・ミード(アルト/証人1) エミリアーノ・ゴンザレス=トロ(テノール/証人2) クリスティアン・イムラー(バス/カイアファ、ピラト) エティエンヌ・バゾラ(バス/ペトロ、大祭司1) ゲオルク・フィンガー(バス/ユダ、大祭司2)【合唱I】 ソプラノ:ザビーヌ・ドゥヴィエル、マイス・ド・ヴィルトレイ、アデレ・カルリエ、アンヌ=エマニュエル・ダヴィ、アルメル・フローリガー、ナディア・ラヴィワイエ アルト:ルシール・リシャルドー、フィリップ・バルト、マリー・プシュロン テノール:レイノウド・ファン・メヘレン、オリヴィエ・コワフェ、コンスタンタン・グベ バス:ステファヌ・ドゥグー、エティエンヌ・バゾラ、ゲオルク・フィンガー、ギョーム・オルリ、ルネ・ラモス・プルミエ【合唱II】 ソプラノ:ハナ・ブラシコヴァー、ペリーヌ・ドヴィエール、カロリーヌ・アルノー、セシル・ダルモン、マリー・プラニンセク、ヴィルジニー・トーマス アルト:ティム・ミード、コリンヌ・バユオー、ヤン・ローランド テノール:エミリアーノ・ゴンザレス=トロ、ギョーム・グティエレ、ランドル・ドロリゲス バス:クリスティアン・イムラー、ニコラ・Powered by HMV
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