1986年テンシュテットによるシュトラウス!初出! 絶頂期のジェシー・ノーマンとの共演。大迫力の『7つのヴェールの踊り』!「LPO」レーベルから、アーカイヴ録音のテンシュテット[1926-1998]が登場。病魔におかされながらもますます壮絶かつ誰をも黙らせるようなテンションの演奏を展開していた時期の1986年5月4日の演奏会ライヴ、オール・R.シュトラウスです。 ジェシー・ノーマン[1945-2019]との共演はどれも初出。ノーマンは初来日(1985年)とほぼ同時期の、超充実の絶頂期に録音されたもの。圧倒的なパワーはやはり彼女にしかなしえないもの。『サロメ』の抜粋も『7つのヴェールの踊り』でのオケのものすごい爆発ぶりに驚きます。テンシュテットは歌があってもオーケストラを熱く鳴らし、ノーマンのパワー漲る歌唱がオーケストラの力を借りてより何倍もの迫力でせまります。この世のものとは思えない壮絶な大熱演となっています! R.シュトラウスの『町人貴族』は初出ではありませんが、典雅さを存分に引き出しながら軽妙な味わいとユーモアも加わった巨匠の余裕が感じられる演奏で、ノーマンとの共演の演目とはまた違った一面が打ち出されているといえます。 テンシュテットは1977年にLPOと初共演、1983年から首席指揮者・音楽監督に就任、病魔におかされ87年に勇退しましたが、その後も「桂冠指揮者」として活動を続けました。彼のエネルギー、音楽性、感情のこもった音楽、そしてたぐいまれなる謙虚さが深く愛されていたことが、このライヴからあらためて強く感じられます。こうして1日の演奏会のライヴが1枚となって登場することにより、ライヴの感動と興奮を追体験できる、大迫力かつ貴重な1枚となっています。(輸入元情報)【収録情報】R.シュトラウス:1. 5つの歌曲 ツィツィーリエ Op.27-2 憩え、わが魂 Op.27-1 わが子に Op.37-3 子守歌 Op.41-1 献呈 Op.102. 組曲『町人貴族』 Op.603. 『サロメ』 Op.54より『7つのヴェールの踊り』4. 『サロメ』 Op.54より終曲のモノローグ 「ああ、私に口づけさせようとはしなかった」〜 「私はまだ生きている」〜 「ああ! お前の唇に口づけした、ヨカナーン」 ジェシー・ノーマン(ソプラノ:1,4) ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 デイヴィッド・ノーラン(コンサートマスター) クラウス・テンシュテット(指揮) 録音時期:1986年5月4日 録音場所:ロンドン、ロイヤル・フェスティバル・ホール 録音方式:ステレオ(ライヴ)Powered by HMV