西暦二〇九五年、十二月。雫との交換留学生として、USNA(北アメリカ大陸合衆国)からリーナが魔法科高校にやってきた。 達也は、彼女が大規模破壊兵器に匹敵する戦略級魔法師「十三使徒」の一人であることを瞬時に見抜く。 そして、同じ時期に東京で発生した『吸血鬼』事件ーー魔法師の血液を抜き取る連続傷害事件との関わりを探るのだった。『吸血鬼』事件の全容は次第に明らかになりつつあった。達也のヒントと幹比古の古式魔法によって、吸血鬼の正体が『パラサイト』と呼ばれる魔性であることを突き止める。 しかし、別次元から意図せず招かれたその『来訪者』は、ついに魔法科高校に襲来する。その吸血鬼の正体(宿主)は、意外な人物でーー!