司波深雪の許へ、四葉本家から一族の有力者が顔を揃える新年の集い『慶春会』の招待状が届く。それが意味するものは、四葉家次期当主の指名。 --自分が後継者に選ばれれば、兄も日陰者に甘んじなくて済む。 --次期当主の地位にはきっと、それに相応しい『婚約者』が付いてくる。 深雪の心は千々に乱れる。 そして『慶春会』前夜。四葉本家へ出頭した達也たちは、現当主・四葉真夜の口から「深雪は達也の妹ではない」という衝撃的な『嘘』を告げられる。 それは、兄を恋愛対象として意識してもよいという意味であった。はたして深雪はーー!