1950年代の人気のイギリス音楽集エリック・コーツとサー・ノエル・カワードほど20世紀半ばのイギリスを明るく表現している作曲家はいません。最もノスタルジックに、聴衆を慰め、様々な困難から音楽で気分を紛らわせてくれました。イギリスのライト・ミュージックへの関心が再び高まり、このアルバムの魅力も高まっています。1949年から1953年に録音されたコーツの管弦楽組曲とカワードのバレエ『ロンドン・モーニング』が収録されています。 『3頭の熊』はゴルディロックスのお話からの短い管弦楽幻想曲で、コーツにより絵画的な趣向で描かれています。『3人の男』は田舎、都会、海での3人のイギリスの典型的な人物を表現しています。『3人のエリザベス』は王家の肖像のギャラリーを表し、小説「フォーサイト・サガ」から制作されたBBCのドラマのテーマ曲として有名になった主題がまとめられた音楽です。おそらく代表作ともいえる『4つの世紀』は華やかな17世紀からワルツの時代を経て熱狂的なジャズ・バンドの世界へと時代を越えてゆきます。 指揮者サー・マルコム・サージェントもカワードやコーツに劣らず、1950年代のイギリスの音楽作りを具体的に表現しました。エルガーの『エニグマ』変奏曲と、指揮者アルバート・コーツ(エリック・コーツとは関係ありません)が編曲した『パーセルの劇音楽からの組曲』が収録された1953年のデッカ・アルバムが新規リマスタリングされました。CD2枚組。(輸入元情報)【収録情報】Disc1エリック・コーツ:1. 組曲『3人のエリザベス』2. 組曲『4つの世紀』3. 幻想曲『3頭の熊』4. 組曲『結婚式の道化師』より『花嫁たちの踊り』5. 組曲『3人の男』 ロンドン新交響楽団 エリック・コーツ(指揮) 録音:1953年2月(1,2)、1949年5月(3-5)、ロンドンDisc26. アルバート・コーツ:ヘンリー・パーセルの劇音楽からの組曲7. エルガー:独創主題による変奏曲 Op.36『エニグマ』8. ノエル・カワード:バレエ『ロンドン・モーニング』(G.ジェイコブによる管弦楽編) ロンドン交響楽団(6,7) ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(8) ジェフリー・コーベット(指揮:8) サー・マルコム・サージェント(指揮:6,7) 録音:1953年1月(6,7)、1959年7月(8)、ロンドンPowered by HMV