クリスマス間近、ベテルギウス超新星爆発を観測した日の夜。昴の乗った京浜東北線最終電車の第二車両が、突如消え去った。気づいた昴がいた場所は、まだ開通していないはずの高輪ゲートウェイ駅ーーそこは、5年後の未来だった。失われた時間に、最愛の彼女を亡くしていた昴。そして、様々な事情を抱える瞳、勇作、晟生、真太郎の乗客たち五人。変わり果てた未来に追いつけないでいた昴たちは、過去に戻れる可能性があることを知る。ただし、戻れるのは一人だけーー。衝撃の結末を読み終えた時、はじめてこのタイトルの意味に涙するーー未来と過去をつなぐSF青春ラブストーリー。