タカーチ四重奏団新録音。若きシューベルトと円熟のシューベルト!まだ10代であった若きシューベルトが1814年9月5日から13日までの短い期間に書き上げた作品である『弦楽四重奏曲第8番』。驚くことに第1楽章は「4時間半で完成」と書き記してあります。ですがその完成度は高く、シューベルトが憧れていたモーツァルトの作品のように綿密に計画され書かれたことが窺えます。 そしてシューベルトが作った弦楽四重奏曲の最後となった第15番。こちらもわずか11日間で書かれた作品です。第15番はシューベルトの存命中に全曲演奏されることはありませんでした。しかしその野心的な作風は、彼の室内楽曲を代表するものに値する作品で、こちらはベートーヴェンの影響も感じさせるものとなっています。 タカーチ四重奏団は1975年にブダペストのフランツ・リスト音楽院の学生であったガボル・タカーチ=ナジらによって結成され、1977年エヴィアン国際弦楽四重奏コンクールで一等賞と批評家賞を獲得し国際的な注目を浴び、ポーツマス、ボルドー、ブダペスト、ブラティスラヴァ等多くのコンクールで優勝してきた世界最高峰の弦楽四重奏団のひとつです。2020年6月にはグラミー賞受賞(+3度のノミネート)で知られる世界的ヴィオリスト、リチャード・オニールが新たなメンバーとして加わり活動しています。(輸入元情報)【収録情報】シューベルト:● 弦楽四重奏曲第15番ト長調 D.887● 弦楽四重奏曲第8番変ロ長調 D.112 タカーチ四重奏団 エドワード・ドゥシンベア(第1ヴァイオリン) ハルミ・ローズ(第2ヴァイオリン) リチャード・オニール(ヴィオラ) アンドラーシュ・フェイェール(チェロ) 録音時期:2023年5月20-23日 録音場所:イギリス、ワイアストン・エステート・コンサート・ホール 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)Powered by HMV