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ユロフスキー&LPOによるストラヴィンスキー・シリーズ第1弾!ロンドン・フィルの名誉指揮者(2021〜)となったユロフスキー(1972生まれ)。2018年(当時は首席指揮者、2008〜2021)に1年間かけて行ったストラヴィンスキー・フェスティヴァル「Changing Faces」シリーズを、全3巻でリリースするシリーズの第1弾の登場。この演奏会シリーズは、ストラヴィンスキーの作品を作曲年代順に演奏することにより、ストラヴィンスキーの作曲の変遷をリアルに感じることができる好企画で、現地でも評判でした。 第1弾は、『火の鳥』にいたるまでの最初期の作品を収録。師匠の影響が色濃く感じられる作品から、すでに『火の鳥』を先取りしていた作品まで、実に興味津々。ユロフスキーはあらゆる音色をオーケストラから自在に引き出し、もはや巨匠の風格。ユロフスキーのポイント・ポイントでの焦点の合わせ方の確かさ、そして明晰な演奏で、ストラヴィンスキーの音楽がこれ以上なく生き生きと響きます。すべてをとらえた録音も見事です。『火の鳥』は2002年、ユロフスキーがLPOの定期演奏会に初登場した時の演目でもあります。フィルアップとして、『春の祭典』(2008年録音)を収録しているのもうれしいところです。 『交響曲第1番』は1905年に、『牧神と羊飼いの娘』は1906年に、それぞれ師匠リムスキー=コルサコフの指導を受けながら作曲されました。交響曲はボロディンやグラズノフ、チャイコフスキーなどを思わせる楽想がありながらも、まもなく『火の鳥』を作曲する若き天才を感じさせる作品です。『牧神』は淫らな牧神から若い娘が逃げ出すというプーシキンの詩を、ところどころワーグナーを思わせるような豊かな響きのオーケストラを伴う歌の組曲に仕立てています。『葬送の歌』は2015年にサンクト・ペテルブルク音楽院で約1世紀ぶりに発見されたことでも話題となった作品で、リムスキー=コルサコフの追悼曲として作曲されたもの(1908年の夏に作曲)。オーケストラの各楽器が恩師の墓前に花を置いていくという発想のもとに、半音階的和声が多用された、暗いだけでなく「儀式」への興味も感じさせる作品です。『幻想的スケルツォ』は『火の鳥』の2年前に作曲されたものですが、『カスチェイの魔法の庭園』を思わせる(ハープが3台登場するところも共通)楽曲です。 アンハラッド・リドンはウェールズ出身のメゾ・ソプラノ。王立音楽院を卒業後、2015年にオペラ・デビュー。英国を中心にオペラでの活躍の場を広げている注目株です。オペラのほか、ガーディナー指揮のバッハのカンタータ演奏会にも登場。ユロフスキー指揮LPOとストラヴィンスキーの『プルチネッラ』や『レクィエム・カンティクルズ』でも共演しています。(輸入元情報)【収録情報】Disc1ストラヴィンスキー:1. 交響曲第1番変ホ長調 Op.12. 牧神と羊飼いの娘 Op.23. 幻想的スケルツォ Op.34. 葬送の歌 Op.5Disc25. バレエ音楽『火の鳥』(1910年原典版)6. バレエ音楽『春の祭典』 アンハラッド・リドン(メゾ・ソプラノ:2) ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 ヴラディーミル・ユロフスキー(指揮) 録音時期:2018年2月3日(1,2)、2月7日(3-5)、2008年9月24日(6) 録音場所:ロンドン、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)Powered by HMV
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