カウフマンら充実の歌手陣での空前のウィーン国立歌劇場ライヴキリスト磔刑の際に流された血を受けた「聖杯」をめぐるワーグナー最後のオペラ『パルジファル』。それまでのオペラの歩みを集約し、20世紀へと橋渡しをした大作でもあります。 この新録音は2021年ウィーン国立歌劇場で話題を呼んだ新演出上演のライヴ録音。セレブレニコフによるスペインから現代ロシアの刑務所を舞台に読み替えた演出も秀逸なものでしたが、それ以上に題名役のカウフマン以下、名歌手が勢ぞろいした豪華キャストが充実の極み。指揮はウィーン国立歌劇場音楽総監督のフィリップ・ジョルダンが担っています。 カウフマンにとっては、メトの映像以来2種類目の『パルジファル』。愚者から救世者へと変化する心理表現が一際見事です。さらにガランチャのクンドリ、テジエのアンフォルタス、ツェッペンフェルトのグルネマンツ、コッホのクリングゾルなど文字通り適材適所の素晴らしさ。 欧州生産・プレスによる282ページのハードカバータイプのデジパック仕様(映像作品としての発売予定はございません)。 テノールのヨナス・カウフマンは1969年ミュンヘン生まれ。あらゆる歌劇場が登場を待ち望む現代屈指のテノール。指揮のフィリップ・ジョルダンは1974年チューリッヒ生まれ。パリ国立オペラ音楽監督、ウィーン響首席指揮者を経て、2020年よりウィーン国立歌劇場音楽監督。(輸入元情報)【収録情報】● ワーグナー:『パルジファル』全曲 パルジファル/ヨナス・カウフマン(テノール) クンドリ/エリーナ・ガランチャ(メゾ・ソプラノ) クリングゾル/ヴォルフガング・コッホ(バリトン) アンフォルタス/リュドヴィク・テジエ(バリトン) グルネマンツ/ゲオルグ・ツェッペンフェルト(バス) ティトゥレル/シュテファン・ツェルニー(バス) 第1の騎士/カルロス・オスーナ(テノール) 第2の騎士/エリック・ヴァン・ハイニンゲン(バリトン) 第1の小姓/パトリシア・ノルツ(ソプラノ) 第2の小姓/シュテファニー・マイトランド(メゾ・ソプラノ) 第3の小姓/ダニエル・イェンツ(テノール) 第4の小姓/アンゲロ・ポラック(バリトン) 娘たち1隊、第1の娘/イレーナ・トンカ(ソプラノ) 娘たち1隊、第2の娘/アンナ・ネーカムズ(ソプラノ) 娘たち1隊、第3の娘/アウローラ・マルテンス(ソプラノ) 娘たち2隊、第1の娘/スラヴカ・ザメンツニコーヴァ(ソプラノ) 娘たち2隊、第2の娘/ジョアンナ・ケジオア(ソプラノ) 娘たち2隊、第3の娘/イサベル・シニョーレ(ソプラノ) 天上からの声/エリーナ・ガランチャ(メゾ・ソプラノ) ウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団 フィリップ・ジョルダン(指揮) 録音時期:2021年4月8,9日 録音場所:ウィーン国立歌劇場 録音方式:ステレオ(デジタル/無観客上演ライヴ) レコーディング:ユニテル、オーストリア放送協会、オーストリア放送協会第1放送による レコーディング・プロデューサー:アーレント・プローマン エディティング:ペータ・ヘッカー ミキシング&マスタリング:マルティン・ガンペール(オーストリア放送協会)、ロベルト・パヴィツカ(オーストリア放送局第1放送) 完全生産限定Powered by HMV