物語に突き動かされた人々の、15年間のものがたり。2023年にテレビ放送15周年を迎える、アニメ『true tears』。SNSの隆盛前夜の2008年、ファンを毎週テレビに釘付けにし、ファンの間で熱い論争を巻き起こしたアニメ作品として、今なお語り継がれている。『true tears』は、創った人々、好きになった人々、舞台モデルになった地域の人々に、いったい何を刻んだのか。そして15年経った今、『true tears』は人々にどう受け入れられようとしているのか。移ろい揺れ、常にコンテンツが消費されている現代社会で、一つのアニメ作品がこれほどまでに長く愛された理由に、関係者インタビュー、有識者の分析、貴重なコメントや作品資料で迫る。理屈や常識を超え、真摯に作品に向き合った多くの人たちの、真心の歩みと連帯の記録を、今ここに。◆西村純二(監督)、関口可奈味(キャラクターデザイン&総作画監督)、堀川憲司(ピーエーワークス代表) インタビュー◆岡田麿里(シリーズ構成)、森田眞由美(脚本) インタビュー◆上田夢人(キャラクター原案・小説版イラスト)、藤本透(小説版著者) インタビュー◆『true tears』出演声優(高垣彩陽、名塚佳織、井口裕香、石井真) コメント◆藤津亮太(アニメ評論家)による『true tears』論◆アニメツーリズム有識者による『true tears』が与えた影響分析、ファン・地域住民の取組紹介◆『true tears』背景美術集、関連年表、ポスター集などの貴重な記録◆クラウドファンディングで募集した『true tears』ファンからのメッセージ集(敬称略)