オルガンの巨匠イゾワールが編曲したバッハ作品を愛弟子ブヴァールとエスピナスが演奏!オルガンの巨匠アンドレ・イゾワールが編曲したバッハの作品を、イゾワールの愛弟子であるミシェル・ブヴァールとフランソワ・エスピナスが録音しました。使用楽器はフランス北部エン県、フェル・アン・タルデノアの聖マクル教会に建造されたジョルジュ・ウェステンフェルダー制作のオルガンで、この楽器はイゾワールが愛奏したことでも知られます。 イゾワールはフランスを代表するオルガニストで、マリー=クレール・アランと並びコンサート・オルガニストとして膨大なレパートリーを演奏してきました。ここに収録された作品はイゾワール自身が演奏会のアンコールとしても頻繁に演奏してきたもので、イゾワールならではのレジストレーションと見事なアレンジが魅力です。 収録作品は無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番のアダージョなどの器楽作品や教会カンタータなどの声楽作品など様々な楽曲のオルガン編曲版です。ことに4台のチェンバロのための協奏曲イ短調 BWV1065(原曲はヴィヴァルディ作曲の4つのヴァイオリンのための協奏曲 Op.3-10)のオルガン独奏版は、バッハが編曲したオルガン協奏曲イ短調 BWV.593のような完成度で非常に技巧的で魅力な編曲と言えます。これらの魅力的な作品を2人の愛弟子がまるでイゾワールの生まれかわりか、とも思えるほど的確なアーティキュレーションと正統的なアプローチで演奏しております。 1958年リヨン生まれのミシェル・ブヴァールはヴィエルヌやダンディに師事したオルガニストであるジャン・ブヴァールを祖父にもち、幼少時より音楽的才能を開花させました。パリのオルセー音楽院にてアンドレ・イゾワールにオルガンを師事。1983年にトゥールーズ国際オルガンコンクールでの優勝を機にコンサート・オルガニストとしてのキャリアをスタートさせました。37歳のときにはシャピュイの後任としてパリ国立高等音楽院のオルガン教授に就任。以後、後進の育成にも積極的に取り組んでおります。 1961年生まれのフランソワ・エスピナスはトゥールーズ音楽院にてオルガンを学びました。1986年のときにトゥールーズ国際オルガンコンクールの現代音楽部門に入賞。また、1988年に開催された第1回武蔵野市国際オルガンコンクールで第3位を受賞するなど輝かしいコンクール受賞歴を誇ります。(キングインターナショナル)【収録情報】J.S.バッハ/イゾワール編:1. シンフォニア〜教会カンタータ『神よ、われら汝に感謝す』 BWV.29より2. アリア〜管弦楽組曲第3番 BWV.1068より3. アリア『さらば』〜教会カンタータ『神にのみわが心を捧げん』 BWV.169より4. アリア『イエス・キリスト、神の御子』〜教会カンタータ『キリストは死の縄目につながれたり』 BWV.4より5. アダージョ〜無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番ト短調 BWV.1001よりJ.S.バッハ:6. フーガ〜前奏曲とフーガ ニ短調 BWV.539よりJ.S.バッハ/イゾワール編:7. アリア『信仰深きわが心よ』〜教会カンタータ『かくも神は世を愛したまえり』 BWV.68より8. アリア『羊は憩いて草を食み』〜世俗カンタータ『楽しき狩こそわが悦び』 BWV.208より9. ソナティーナ〜教会カンタータ『神の時こそいと良き時』 BWV.106より10. 2台のチェンバロのための協奏曲第1番ハ短調 BWV.1060より第3楽章11. 『汝のみ聖』〜ミサ曲ヘ長調 BWV.233より12. 『目覚めよ、と呼ばわる物見らの声』 BWV.645(通奏低音:イゾワール版)13. アリア『春風吹き渡るとき』〜世俗カンタータ『しりぞけ、もの悲しき影』 BWV.202より14. 4台のチェンバロのための協奏曲イ短調 BWV.1065(オルガン独奏版) ミシェル・ブヴァール(オルガン:2,5,6,8,12,14) フランソワ・エスピナス(オルガン:1,3,4,7,9,10,11,13/通奏低音:12) 使用楽器:ジョルジュ・ウェステンフェルダー制作 録音時期:2015年9月28-30日 録音場所:フランス、フェル・アン・タルデノア、聖マクル教会 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)Powered by HMV