L・リードならではのオヤジR&R炸裂!プロデュースはルー自身とハル・ウィルナー(クルト・ワイルに捧ぐフィルムでのルーの「セプテンバー・ソング」のゾクゾクするようなカッコ良さを思い出すなぁ)。誰もが名盤『トランスフォーマー』や『ブルー・マスク』を思い出すに違いないジャケは、よく見ると正に「エクスタシー」を感じている表情のルーだったりして...。このちょっとエグいオヤジ・ギャグともとられかねないアート・ワークも実は相当にシビアだという社会派の歌詞と背中合わせの表現だったりするようだ。やっぱり彼にはそうしたザックリとしたストリート感覚がよく似合う。ちょっとストーンズ(というかキース・リチャーズ)のギター・リフを思わせるR&RのM1や3には、R&Bっぽいホーンが使用されていたり、M2には「ワイルドサイドを歩け」風のフレットレス・ベース系の音が出てきたり、という味付けはあるものの、全体的にはやはり語りと、サウンドの骨格が剥き出しになったストイックなギターR&R。またヴェルヴェッツ・3rd・フォロワー感涙のセンチな名曲がM5、6と続くところなんかもいいし、ちょっと『ニュー・ヨーク』収録曲を思わせるM7の勢いも...若手ギター・バンド顔負けの清々しいサウンドを聴かせる最終曲M14「ビッグ・スカイ」まで、とにかくR&Rとは何か?という真髄を極めた男によるブレのないギター・サウンドとヴォーカルが全開!Disc11 : Paranoia Key of E2 : Mystic Child3 : Mad4 : Ecstasy5 : Modern Dance6 : Tatters7 : Future Farmers of America8 : Turning Time Around9 : White Prism10 : Rock Minuet11 : Baton Rouge12 : Like a Possum13 : Rouge14 : Big SkyPowered by HMV