ソプラノの新星プリティ・イェンデのセカンド・アルバム2016年発売の『ア・ジャーニー』で、ソニー・クラシカルからセンセーショナルなデビューを飾ったソプラノ、プリティ・イェンデ。現代のシンデレラ・ストーリーともいうべき彼女の人生と類まれな美しさを持つ歌声は、欧米では「グッド・モーニング・アメリカ」をはじめとする多数のTV番組やニュースショーで取り上げられ、ファースト・アルバムも「国際オペラ・アワード」ではベスト・レコーディングに選定されるなど、新人ソプラノとしては破格の評価を得ています。 そして現2017/18年シーズン、さらなる飛躍を遂げつつあるイェンデのセカンド・アルバムとして、19世紀のイタリア・オペラを歌う際に必要とされるベルカントの技巧をふんだんに味わえるオペラ・アリアを中心としたアリア集『ドリームズ』がリリースされます。技巧的な長大なアリアを洗練された表現で歌い上げているイェンデの完璧な技術を備えた歌唱は、作品に込められた魅力を余すところなく描き出しています。中でも今シーズン、ベルリンとメトで歌う『ランメルモールのルチア』の「狂乱の場」は、現在のイェンデが持てるすべてを出し尽くした絶唱といえるでしょう。 プリティ・イェンデは1985年、南アフリカのはずれの町に生まれました。彼女が初めてオペラ・アリアを聞いたのは16歳の時で、英国航空のテレビCMで使われた歌劇『ラクメ』の「花の二重唱」でした。その瞬間に「私はオペラ歌手になる」と心に決めた彼女は、奨学金を得て南アフリカ大学に入学。目覚ましいスピードで才能を開花させました。2009年には国際ベルヴェデーレ・オペラ・オペレッタ・コンクールにおいて全てのカテゴリーで1位を獲得、これはコンクールの長い歴史の中でも初のことでした。そして同年、ミラノ・スカラ座の若手アーティストたちの育成プログラムに参加、その翌年デビューを飾ります。2011年にはプラシド・ドミンゴ・オペラリア・コンクールで再び全てのカテゴリーで1位を獲得。そして、2013年にニーノ・マチャイゼの代役として『オリー伯爵』でメトロポリタン歌劇場にデビューし、フローレスと共演して国際的な評価を勝ち得たのです。 すでにベルリン、ニューヨーク、ロサンゼルス、バルセロナ、ハンブルク、ミラノ、ミュンヘン、ロンドン、パリでセンセーションを巻き起こし、2017/18年シーズンは、ベルリン・ドイツ・オペラおよびメトでの『ランメルモールのルチア』、ローマ歌劇場での『フラ・ディアヴォロ』、パリ国立オペラでの『ベンヴェヌート・チェッリーニ』のほか、メトではさらに『愛の妙薬』も歌うなど、話題の公演に立て続けに出演することが決まっています。(輸入元情報)(写真:輸入元提供)【収録情報】● グノー:歌劇『ロメオとジュリエット』より「ああ! 私は夢に生きたい」● ドニゼッティ:歌劇『ランメルモールのルチア』より「ああ神よ… 彼のあまいやさしい声音が」● ドニゼッティ:歌劇『ランメルモールのルチア』より「ああ! あのおそろしい幽霊があらわれ出て」● ドニゼッティ:歌劇『ランメルモールのルチア』より「エンリコが来る!」● ドニゼッティ:歌劇『ランメルモールのルチア』より「苦い涙をこぼして下さい」(狂乱の場)● ドニゼッティ:歌劇『シャモニーのリンダ』より「ああ、遅すぎたわ」● ベッリーニ:歌劇『異国の女』より「Sono all'ara」● ベッリーニ:歌劇『異国の女』より「Vaneggia... Il passo sgombrisi」● ベッリーニ:歌劇『異国の女』より「Chi veggio? La regina!」● マイアベーア:歌劇『ディノーラ(プレールメルの巡礼)』より「Dieu, comme cette nuit est lente」● ベッリーニ:歌劇『夢遊病の女』より「おお! もし私がただ一度でも」● ベッリーニ:歌劇『夢遊病の女』より「ああ、信じられない」● ベッリーニ:歌劇『夢遊病の女』より「ああ! 今私を満たしている喜びは」 プリティ・イェンデ(ソプラノ) ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団 ジャコモ・サグリパンティ(指揮) 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)Powered by HMV