フランスの偉大なヴァイオリニスト、ジャン=ジャック・カントロフが弾くダンブロージオの協奏曲偉大なヴァイオリニスト、ジャン=ジャック・カントロフが、今日ではすっかり忘れ去られてしまったイタリアのヴァイオリニスト、作曲家、アルフレード・ダンブロージオのヴァイオリン協奏曲2曲と小品を録音。 ダンブロージオはナポリの生まれ。生地で学んだ後、1889年から90年にマドリードでパブロ・デ・サラサーテに、1891年から92年にロンドンでアウグスト・ヴィルヘルミに学んでいます。その後はパリやニースを拠点にして、演奏、作曲、教育と活躍しました。43歳で亡くなってしまったため本人の録音はごく僅かで、そして作品も忘れ去られてしまいました。 大演奏家が埋もれた作曲家の作品を取り上げる時は意気込みが強いのが常。ここでもカントロフは特に協奏曲で力が入っており、後期ロマン派的充実感をしっかり聴かせてくれます。オランダの指揮者アリー・ファン・ベークにも熱が入り、2曲の協奏曲は手本にして至高の演奏といえるでしょう。一方、上田晴子の伴奏で弾く小品はかつてのサロンでの愉悦を蘇らせた素敵なものばかり。この1枚でダンブロージオの概要を掴むことができるでしょう。埋もれた素晴らしい芸術を蘇らせたカントロフの偉業です。(輸入元情報)【収録情報】ダンブロージオ:1. ヴァイオリン協奏曲第1番ロ短調 Op.292. ヴァイオリン協奏曲第2番ト短調 Op.513. カンツォネッタ ト長調 Op.284. ロマンス ニ長調 Op.95. 導入とユモレスク イ短調 Op.256. セレナード ニ長調 Op.47. カンツォネッタ ト短調 Op.6 ジャン=ジャック・カントロフ(ヴァイオリン) 上田晴子(ピアノ:3-7) オー・デ・フランス地域圏ドゥエー管弦楽団(1,2) アリー・ファン・ベーク(指揮:1,2) 録音時期:2021年10月22-24日、2022年7月27日 録音場所:フランス、オー・デ・フランス地域圏ドゥエー 録音方式:ステレオ(デジタル)Powered by HMV