2023ワールド・ベースボール・クラシック( WBC)で侍ジャパンのヘッドコーチを務めた著者。栗山英樹監督からのたっての要請だった。著者は、日本ハムファイターズでの現役時代に、プレッシャーや緊張を克服するために「メンタル・コーチング」を学んでプレーに生かし、当時の守備無失策記録樹立やカムバック賞を受賞。引退後は、ニューヨーク・ヤンキースへの指導者研修留学。その後、日本ハムヘッドコーチとして「怒る、やらせる、教える」を排除する「メンタル・コーチング」を導入して、日本一に輝く2023WBCでも、栗山監督の「信じて、任せて、感謝する」を支えて、世界一に貢献した。本書では、選手の自主性を最大限に引き出して能力を開花させる指導理論から、コーチや指導者が具体的にどのようにチーム、組織をつくり、まとめ、選手や部下にどのように声がけをしていくべきか、現場の実例をもとに著す。また、WBCの裏話もふんだんに入り、いま改めてあの感動を味わいたい人にもお奨めの一冊である。どんなビジネス書よりも面白い、役に立つ。侍ジャパンは、ビジネスのお手本となる教科書です。●なぜ侍ジャパンではキャプテンを置かなかったのか●--全員がリーダーシップを発揮するチームは最強●「勝負の前に感動するプレーを」●--人は、崇高な目的のために力を発揮する●なぜ選手のエラーはコーチの責任なのか?●--コーチが反省することで、選手は意欲的に取り組む●緊張やネガティブな感情は、成功へのエネルギー●--戦うのではなく、あるがまま受け入れよう●大谷翔平選手の体当り挨拶。選手との関係性は?●--お互いにリスペクトして近しい距離がベスト●なぜ村上選手はメキシコ戦でサヨナラ打を放てたのか●--将来のプロ野球界を背負う男。信じる力は伝播する