クリスティアンネ・ストーティンの意欲作!If the owl calls again(フクロウが再び呼ぶなら)アメリカの詩人、ジョン・ヘインズ[1924-2011]の詩「フクロウが再び呼ぶなら」からタイトルをとったユニークな歌曲アルバム。へインズの詩は、月明かりの冬の夜、音も立てずに飛んで狩りをおこなうフクロウと共に、美しい光景の中、みずからも翼を得て滑空するという幻想を描いたものです。 このアルバムは、そうした自然の美しさやその自然をもたらしたものへの祈りをテーマとしたような内容で、歌のテキストも、ドイツ語、オランダ語、ロシア語、フランス語、英語、ヘブライ語、アラム語など実にさまざま。それぞれの曲の伴奏も、ピアノのほか、ヴィオラ、ヴァイオリン、コントラバス、フルート、アルメニア・オーボエ、そして室内アンサンブル「オクサリス」まで登場するという変化に富む凝ったものとなっています。 オランダのメゾ・ソプラノ、クリスティアンネ・ストーティンは、国際的な実績を重ねてきた実力派歌手で、バロック・オペラから現代作品まで広範な舞台に出演しているほか、レコーディングも多くおこなっており、ハイティンクとユロフスキーのマーラー『復活』に起用されるなどその評価には高いものがあります。 このアルバムでストーティンは、潤いのある豊かな美声で、作風の異なるさまざまな歌を多彩な表情で歌い上げています。 深く大きなラヴェルの「カディッシュ」、コントラバスとの絡みも面白いヨーゼフ・マルクスの「アダージョ」、ヴィオラの音色も美しいフランク・ブリッジの哀愁に満ちた「ウエン・ソフト・ヴォイシズ・ダイ」など心に残る名曲を数多く含む内容は素晴らしいもので、歌曲好きにはたまらないアルバムといえると思います。(HMV)【収録情報】● ヨーゼフ・マルクス:「孤独を通り過ぎて」 アントワーヌ・タメスティ(ヴァイオリン)● ファント・デ・カンター:Abboen アントワーヌ・タメスティ(ヴィオラ) リック・ストーティン(コントラバス)● ファント・デ・カンター:Onbot アントワーヌ・タメスティ(ヴィオラ) リック・ストーティン(コントラバス)● ファント・デ・カンター:Arapka's Gebed アントワーヌ・タメスティ(ヴィオラ) リック・ストーティン(コントラバス)● ムソルグスキー:祈り ヨーゼフ・ブラインル(ピアノ)● ムソルグスキー:夕べの祈り ヨーゼフ・ブラインル(ピアノ)● ムソルグスキー:魂は静かに高空を飛んでいた ヨーゼフ・ブラインル(ピアノ)● モーリス・ドラージュ:4つのインドの詩 オクサリス(室内アンサンブル)● ラヴェル:カディッシュ オリヴァー・ボクホールン(アルメニア・オーボエ) リック・ストーティン(コントラバス) ヨーゼフ・ブラインル(ピアノ)● ラヴェル:永遠の謎 リック・ストーティン(コントラバス) ヨーゼフ・ブラインル(ピアノ)● マルタン:3つのクリスマスの歌 トーン・フレット(フルート) ヨーゼフ・ブラインル(ピアノ)● カプレ:Ecoute mon coeur トーン・フレット(フルート)● ヨーゼフ・マルクス:アダージョ リック・ストーティン(コントラバス) ヨーゼフ・ブラインル(ピアノ)● ブリッジ:3つの歌 アントワーヌ・タメスティ(ヴィオラ) ヨーゼフ・ブラインル(ピアノ) クリスティアーネ・ストーティン(メゾ・ソプラノ) 録音時期:2013年12月、2014年3月 録音場所:ベルギー、アントワープ 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)Disc11 : Durch Einsamkeiten2 : Abboen3 : Onbot4 : Arapka5 : Prayer6 : Evening Prayer7 : The Soul Flew Quietly Through the Celestial Skies8 : Madras: Une Belle9 : Lahore: Un Spain Isole10 : Benares: Naissance De Bouddha11 : Jeypur: Si Vous Pensez a Elle12 : Kaddisj13 : L'enigme Eternelle14 : Les Cadeaux15 : Image De Noel16 : Les Bergers17 : Ecoute Mon Coeur18 : Adagio19 : Far, Far from Each Other20 : Where Is It That Our Soul Doth Go?21 : Music When Soft Voices DiePowered by HMV