抜群のリズム感と機動力パブロ・エラス=カサド&FBOによるシューベルト!パブロ・エラス=カサドとフライブルク・バロック・オーケストラによるシューベルトの交響曲集、第2弾の登場。第1弾では第3番(1815年)と第4番(1816年) という組み合わせでしたが、今回は第5番(1816年)および『未完成』(1822年)という組み合わせ。 19歳の時に書かれた交響曲第5番は、シューベルトの心の闇を感じさせない、朗らかでリズミカルな作品。エラス=カサド持前のリズムの良さにFBOが機敏に反応しており、細やかかつ躍動感に満ちた演奏は見事です。『未完成』でも、シューベルトが楽譜に記した細かな音符ひとつひとつにいたるまで、丹念に表情づけがなされています。特に第2楽章冒頭の管のアンサンブルの美しさは絶品。第5番にはない、絶望や不安に駆られたような瞬間も、実に劇的な効果をもって奏されます。 明るい第5番、絶望や不安が垣間見られる『未完成』という2作品のコントラストがきわめて鮮やかな1枚。エラス=カサドの歌心とリズムに満ちた指揮と、FBOの機動力が素晴らしい化学反応を起こした名演です。(輸入元情報)【収録情報】シューベルト:● 交響曲第5番 変ロ長調 D.485● 交響曲第8(7)番ロ短調 D.759『未完成』 フライブルク・バロック・オーケストラ アンネ・カタリーナ・シュライバー(コンサート・マスター パブロ・エラス=カサド(指揮) 録音時期:2021年11月 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)Powered by HMV