ラトル&LSO最新盤ベルリオーズ没後150年記念イヤーに贈る『ファウストの劫罰』ラトル&LSOによる大編成声楽作品、『ファウストの劫罰』の登場。ラトル&LSOの声楽作品といえば、ドビュッシーの『ペレアスとメリザンド』が2018 年度レコード・アカデミー賞銅賞受賞、その完成度の高い演奏が高く評価されました。今回ラトルが世に放つのは、ベルリオーズ没後150年イヤーに向けて2017年に演奏された『ファウストの劫罰』。魂を悪魔に売り、最後に救いを見つけるまで・・・ゲーテが遺した大作「ファウスト」にほれ込んだベルリオーズが書きあげた劇的な作品です。 ベルリオーズの『ファウストの劫罰』は、ゲーテの「ファウスト」へのベルリオーズの執着から生まれました。かつて正義の学者であったファウストは、悪魔に魂を売り、自分の周りの罪なき者までをも巻き込み彼らを絶望と死へと引きずり込んでいきます。この物語は悲劇でもありながら暗いコメディでもあり、賢さと卑劣さをあわせもった人物が中心となった、劇作品かつ叙事詩でもあります。 ラトルは次のように述べています。「これはオーケストラへの、そしてコリン・デイヴィスへのオマージュです。私の世代は皆コリン・デイヴィスとLSOの演奏でベルリオーズを学びました。そして私の姉が働いていた音楽図書館に入りびたっていた風変りな子供であった私にとって、ベルリオーズの論文はバイブルでした。私達はどのようにしてファウストが早くから始まったかを忘れがちですが、ベートーヴェンは最初のスケッチを書いてすぐに亡くなっています。 そのスケッチの独創性は今日なお非常に魅力的です。メフィストフェレスが歌う楽章では弦楽器が巨大なギターのように鳴りますが、誰もがその瞬間にまさにこの音を聴きたいと思うように音符が書かれており、他のページもすべてその調子で書かれています! これはどこからくるのでしょうか。どうして彼はオーケストラがこのようなことができるとわかっていたのでしょうか。これはもう映画を先取りしているとしか思えません。」(写真c LSO)(輸入元情報)【収録情報】● ベルリオーズ:劇的物語『ファウストの劫罰』 (1845-46) ブライアン・ハイメル(テノール/ファウスト) クリストファー・パーブス(バス=バリトン/メフィストフェレス) カレン・カーギル(メゾ・ソプラノ/マルグリート) ガボール・ブレッツ(バス/ブランデル) ロンドン交響楽団合唱団 ギルドホール・スクール・シンガーズ サイモン・ハルジー(合唱指揮) ティフィン少年合唱団 ティフィン少女合唱団 ディフィン児童合唱団 ジェームズ・デイ(児童合唱指揮) ロンドン交響楽団 サー・サイモン・ラトル(指揮) 録音時期:2017年9月 録音場所:ロンドン、バービカン・センター 録音方式:ステレオ(DSD/ライヴ) SACD Hybrid CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD 5.1 SURROUNDPowered by HMV