クープランの別な側面を垣間見せてくれるルセの名演登場フランソワ・クープランといえばフランス・バロックならではの美しさあふれるクラヴサン曲で知られますが、彼の最初の出版楽譜には「スタンケルク」をはじめとするいくつかのソナタのほか、多くのエール・セリュー(愛や牧歌的場面を扱った歌)が含まれていました。ルセとシリル・デュボワがこれらクープランの作品中あまり知られていない部分をまとめ、新たな側面を明らかにする画期的な試み。 特に興味深いのはクープランのイタリア好みを証明していること。さらに嬉しいのはクープランの唯一知られる直筆断片による未出版のエール・ア・ボワール(酒の歌)『しばしば最も甘い運命に』が世界初録音されているのと、1707年にバラールにより編纂されたクラヴサン小品のコレクションをルセの演奏で味わえること。非の打ちどころのない妙技を聴かせてくれます。(輸入元情報)【収録情報】F.クープラン:1. 巡礼の女たち『愛の神殿で』(エール・セリュー 1697)2. どうか私に言わないで(エール・セリュー 1712)3. 4声のソナタ『スルタン妃』(c.1695)4. さまざまな作曲家によるクラヴサン小品集 ト調(1707)〜蜜蜂/イタリアのガヴォット/金髪の修道女たち/栗毛の修道女たち/シシリアーナ5. わが心の甘い絆(エール・セリュー 1701)6. 牧歌『愛さねばならない』(エール・セリュー 1711)7. トリオ・ソナタ『威厳』(c.1695)8. 小品集ニ調〜ディアーヌ/フィレンツェ風9. 隠者たち『キュテラ島で』(エール・セリュー1711)10. ブリュネット『そよ風よ、これらの地で穏やかに』(エール・セリュー 1711)11. トリオ・ソナタ『スタンケルク』(c.1692)12. 小品集イ調〜剽軽者/剽軽者(ルイ・マルシャン作?)13. しばしば最も甘い運命に(エール・ア・ボワール)14. 小品集ヘ調〜ポーランド人(マラン・マレ)/ヴェネツィア人(ルイ・マルシャン) クリストフ・ルセ(チェンバロ、指揮) シリル・デュボワ(テノール) レ・タラン・リリク 録音: 2016年7月10-14日 ゲブヴィレール・ドミニカ教会(3,11) 2017年9月7-13日 フランス銀行金の間(7) 2021年4月16-17日 サン=ピエール寺院(1,2,4-6,8-10,12-14)Powered by HMV