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1932年に生産が開始されて以来、常にD-28の好敵手として在り続け、ミュージック・シーンを支えてきた人気モデルD-18。マーチンと言えばとにかくD-28が中心的な存在ですが、D-18こそがマーチンのマーチンたるサウンドだと言うファンも多く、D-28と並び永遠のスタンダードと呼ぶに相応しいマーチン社が生み出した傑作モデルです!今回入荷は81年製の個体。80年代はアコーステッィク・ギターにとって冬の時代で、各社売り上げが低迷しました。マーチンも80年代には生産規模を縮小し、70年代から急激に生産本数はダウンします。この時期のマーチンは腕の良い職人だけが残り、クオリティーの高い製品を世に送り出していたとして、近年急速に評価を高めている時代の1本です!
スプルースTOP、マホガニーSIDE&BACK、マホガニーNECK、ローズウッド指板&ブリッジ、実測42.9mmナット、25.4インチ・スケールのマーチン伝統のドレッドノート・ボディー。オリジナルのマーチン・ロゴ入りスパーゼル・ペグや塗り込みPGなど、オリジナル度の高い1本です!
そのサウンドは、マホガニー・ボディーらしい素直で透明感のある、弾力性にも富んだサウンドでありながら、音の立ち上がりの良いややタイトなサウンド!80年代マーチンは全般的に70年代に比べ個体差のムラが少なく、やや硬質なサウンドになります。その分音のボリューム感は増しますので、70年代D-18だと少し音がもたるとか、やや音が甘過ぎるなんてお考えの方にはぴったりなサウンドかと思います。とは言え、マーチンならではの中域のしなるような弾力性もしっかりありますので、あらゆるプレイ・スタイルでその美しいサウンドをご堪能いただける事と思います。フラットピックで掻き鳴らせば、ややエッジ感の強いブライトでパワフルなサウンドを響かせますし、フィンガーで爪弾けば、マホ・ボディーならではの素直で艶のある美しいサウンドをご堪能頂けます!
楽器のコンディションは、うっすらとしたウェザーチェックや弾きキズなど見られますが、全体的には年式の割にはかなりの美品コンディションを保っています!この年代の塗り込みPGは交換されていることがほとんどですが、こちらの個体は奇跡的にオリジナル・ガードを維持しています。PGの端っこは少し浮きが見られますが、剥がれと言う程酷くも無く、マーチン・クラックも無い良い状態を保っています。代わりに、、と言っては何ですが(汗)トップの1弦側の膨らみ部分に5cmほどのクラック修理跡が確認出来ます。表面から接着剤が流し込まれ、裏からはジャバラでがっちり止まっていますので、強度的な心配は無く、見た目の問題だけですね。トップにはその他にもサウンドホール及びPG周辺にピッキング跡があり、特に1弦側肩部にはピックでカウントを取ったようなコツキズが多数付いています。ぱっと見にはあまり目立ちませんが、見る角度によってはポツポツとキズが白っぽく見える感じです。SIDE&BACKにかけてはいくらかウェザーチェックが確認出来ますが、キズの類はほとんど無く、綺麗な状態を維持しています。ネック裏もカポキズなど無く、手触りも非常にスムーズです。この年式特有のスパーゼル・ペグは嫌う人も多いですが、、グローバーやシャーラーに交換してもダボ穴はペグで綺麗に隠れますので、このペグに抵抗のある方は交換するのも手かも知れませんね。
ネック・コンディションも良好で概ねストレート、現状での弦高は12フレット上で6弦側2.6mm、1弦側2.0mm程度とベストなセッティングになっています。ネックは極厳密に言うと、チューニングすると僅かにしなり、気持ち順反り気味になりますが、スクウェア・ロッドのマーチンとしてはベストな状態かと思います。サドルにはもうほとんど余裕はありませんが、現状でも充分プレイヤビリティー良好です。フレットはローフレットにいくらか減りが確認出来ますが、一番減っている箇所でもオリジナル時の8割程度の高さが残っていますので、まだまだ安心してお使い頂けます。
探してみると意外に少ない80年代前半のマーチン。最近はこの辺の年式のマーチンをお探しの方も多いはず。お探しだった方は是非お見逃しなく!
ケースは汎用のハード・ケースが付属します。
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