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信州松本に工場を構えるヘッドウェイ・ギター。1977年創業のヘッドウェイ・ギターはいつの時代もその価格からは想像を遥かに超えるハイ・クオリティーな製品を世に送り出してきた日本を代表する、アコースティック・ギターのトップ・ブランドです。そんなヘッドウェイも1983年に起きた、2度に渡る工場火災に因り、一時期アコースティック・ギターの生産を中止せざるを得ない状況に追い込まれます。その後、多くのファンからの熱い想いに応える形で1999年に復活を遂げ、以降現在に至るまで高品質でハイ・コスト・パフォーマンスな製品を世に送り出しています。今回入荷は工場火災前の1980年製のHD-115。第一期ともいえる昭和ヘッドウェイは実質6年間しか生産されておらず、今なお昭和ヘッドウェイを探しているファンも多い貴重な時代の1本で、昭和のヘッドウェイでも現在のヘッドウェイでもフラッグシップ・モデルとして不動の地位を誇る人気機種です!
ソリッド・スプルースTOP、ソリッド・ローズウッドSIDE&BACK、マホガニーNECK、エボニー指板&ブリッジ、ノン・スキャロップ・ブレーシング、本べっ甲塗り込みPG、実測43.2mmナット、646mmスケールのドレッドノート・ボディー。
サウンドは昭和ヘッドウェイらしい骨太で密度の高いパワフル・サウンド!ローズウッド・ボディーの太く安定感のある中低域に芯の太いしっかりと発音されるハイが絡み、力強くトルク感のあるサウンドを響かせます。近年流行りのスキャロップ・ブレーシングでふわんと音が出る楽器に比べると倍音成分はかなり少なめに感じますが、その分基音が太く存在感のあるサウンドになっていると思います。フラットピックで搔き鳴らせば、ゴンゴンと響き渡る男性的なパワフル・サウンドを響かせますので、ブルーグラスやカントリーなどのパワー重視の演奏にもばっちり嵌まります。フィンガーで爪弾いても基音のしっかりした粒立ちの良いサウンドが得られますので、プレイ・スタイルやジャンルを問わず、ヘッドウェイならではの質の高いサウンドをご堪能頂ける事と思います!
楽器のコンディションは年式なりの小キズや経年感、使用感などありますが、使うための楽器としてはばっちり調整が行き届いています。ボディーにはコツコツとぶつけたような小さい打痕や擦り傷等それなりに入っていますが、そんなにド派手に目立つようなキズは無いので、40年以上使われてきた楽器として見れば、取り立てて気になるような箇所は無いかと思います。ネック裏にはカポで出来たのか?ネック裏の山の部分の塗装が少し剥がれたりしている箇所もありますが、凹みという程でもありませんので、演奏上は特に気にならないと思います。指板のローフレットに凹みを埋めたような修理跡が何か所かありますが、現状綺麗にフラットになっていて、見た目もそんなに目立ちません。ブリッジは弦高を下げるために僅かに削られているようです。また、よくよく見ないと気付きませんが、本べっ甲PGの先端に数ミリの欠けがあります。
ネック・コンディションは良好で綺麗にストレート、現状での弦高は12フレット上で6弦側2.7mm、1弦側2.0mm程度とベストなセッティングになっています。サドルにはもうほとんど余裕がありませんが、現状でもプレイヤビリティーは良好かと思います。フレットはリフレットされたばかりのようで、ほぼ10割の高さが残っています。
昭和ヘッドウェイも年々市場への流通量が減ってきています。お探しだった方は是非お早めにご検討下さい!
ケースは汎用のハード・ケースが付属します。
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