発売日
2015年 06月 26日
2015/6/26
【内容】
路地裏を走るあなたの靴音がコンクリートに反射する。
白洲と最後に過ごしたあの夜から一ヶ月が過ぎていた。
あなたは今、何度も道を変え角を曲がり、近づく気配を振り切ろうとしていた。
深い霧に紛れ逃げるあなたの腕が不意につかまれる。
「やっと見つけた……」
聞き覚えのある声が耳に飛び込む。
振り返るとそこには自分を過去の闇から解放した男の顔があった。
新たにしのびよる闇に、あなたと白洲の逃亡劇が始まる——
------------------------------------
『病葉(わくらば)の脈』〈白洲宏行艶書〉下巻
−『誘惑(いいなり)』スピンオフ作品−(CV:河村眞人)
白洲との出会いがあなたを変えた。
囚われ続けた過去から一度は解放されたと思った。
共に過ごした時間が初めての安らぎだった。
消したい過去と消したくない思いが交錯し、新たな秘密があなたを蝕む。
白洲は絡みついた蜘蛛の巣をはらい、あなたを救い出すことができるのか。
「今までで一番、反応が良いように見えるよ。君の身体はこんなに素直だというのに……。
ほら、正直に言わなければ、直接触ってあげないよ?」
「フフッ。君の舌の感触が、痛みに勝ってきた。ああ……血の味がする。私の、血の味……」
「この先は自分で脱いでみせて。君はおとなしく脱がせてもらうのを待つタイプじゃなかったよ……?
キスしてあげるから、自分で脱ぐんだ」
「じりじり腰を浮かして、何をねだろうとしているのかな?喘いでばかりじゃわからないよ?
じゃあ、指を挿れてあげようか。君が欲しがっているの は違うもののようだが、それはまだ早い……」
「もっと開いて……。私に全てをさらけ出すんだ。力を抜いて……。そう、もっと。
それでも自分がヒクついているのがわかるだろう……? ゆっくりし てあげる……」
「いくらでも動いていい。今は我慢しないで……。フフッ、そんなに押し付けたら、舐めにくいよ……。
ああまた足に力が入って来た……。好きなだけ イキなさい……」
ダミーヘッドマイクで再現されるリアルな吐息、囁かれるのは淫猥な台詞。
立ち上がり、移動して、耳元に、胸元に、足元に。
吹きかけられる息も、這う舌使いも、怖いぐらいにそのまま体感。
否応なしにゾクゾクさせられる〈耳で高まるオトナCD〉